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2008年はサービス化が新たなステージへ - (page 3)

徳田浩司(Fusion Reactor)

2008-01-01 08:00

新たなステージはモバイル化

 2008年はサービス化がますます進展すると述べたが、進展どころか次のステージに進んでいくと思われる。それは、モバイル化、ユビキタス化である。SaaS、シンクライアント、データセンターが普及し、Webサービス化が加速するとなると、次は一体どうなるだろうか。社員が、社内にとどまる必要がなくなるのだ。営業マンのようにもともと外出の多い社員のみならず、契約社員や自宅勤務者など、新しい雇用形態の社員が増えるにつれ、企業のシステムやデータに社外からアクセスしたいというニーズがますます強くなっていく。

 それにあわせ、通信会社や公共サービスなどが、町のコーヒーショップやレストラン、ショッピングモール、図書館などにおいて、有料または無料のワイヤレスインターネットサービスを提供することがますます増えて行くだろう。特に米国では、ビジネスマンも学生もごく当たり前にPCを持ち歩いており、店舗側も利便性を向上させて集客力に結びつけたいというニーズがある。

インターネット回線による会議

 通信においては、通常の電話網だけではなく、インターネット回線を使った通信が普及し、音声のみならず映像にまで広がってきている。たとえば、インターネットを介したテレビカンファレンスサービスのWebExなどを使って、遠距離でのプレゼンテーションを行うことも当たり前になりつつある。これは、最近の原油値段の高騰による航空運賃の上昇も拍車をかけている。また、日本では改正商法により、株主総会の電子化が認められたほか、国際化やM&Aが進んだことで、取締役会をテレビ電話会議で開催することも事実上可能となった。

iPhoneでハードウェアもユーティリティ化

 2007年の「iPhone」の登場は衝撃的だった。元はといえば、ソニーの「Walkman」に対抗する携帯ステレオ「iPod」からスタートしたわけだが、iPhoneはカメラ、動画、電話、インターネットをモバイルで利用すできるようにした。携帯電話やインターネットへの接続を可能としたことから、端末を単に売り切りにするのではなく、月額使用料の支払いへの抵抗をなくすことに成功したわけである。これは、ハードウェアの新しいビジネスモデルである。

 99ドルPC「Zonbu」の登場も新しいユーティリティモデルだ。Linuxベースではあるものの、99ドルという破格の値段を実現している。ハードディスクをなくすことで低価格を実現したが、大きなストレージを必要とするユーザーには、月15ドルでストレージサービスを提供している。これも、サービス化をハードウェアに持ち込んだものだ。

広がるワイヤレスメッシュネットワーク

 インターネットに接続したいというニーズの高まりにあわせ、インフラ提供側も無線技術を使った新しい通信のインフラを整備しようという動きが世界的に活発化している。Wi-Fiを使ったホットスポット事業や、WiMAX事業などである。その中で、光通信など有線でのインフラ提供のみならず、バックボーン自体をワイヤレスで提供するワイヤレスメッシュネットワークが、コストパフォーマンスの高さから世界中で計画されている。これは、デジタルデバイド対策にも有効であり、大きな流れになりつつある。これまで通信インフラが十分に整備できなかった発展途上国や、アフリカ、中近東、砂漠の国はもちろんのこと、日本でもデジタルデバイドがクローズアップされており、今年は目が離せない。

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