MIJS企業訪問(第22回)フューチャーアーキテクト--大企業と中堅・中小企業の間を新たなターゲットに

宍戸周夫(テラメディア) 2007年12月26日 18時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

不便を感じながら海外ソフトを使う現実

 フューチャーアーキテクトは、2007年1月に経営統合して誕生した会社。母体となった旧フューチャーシステムコンサルティングのITコンサルティングと、旧ウッドランドのパッケージソフト販売が事業の2本柱だ。

 顧客層も大きく分かれる。旧フューチャーシステムが売り上げ1000億円以上というような大手上場企業中心であるのに対し、旧ウッドランドは売り上げ100億円以下の中堅・中小企業が中心。さらに、ウッドランドはホールディングカンパニーとしてグループ経営をしていたこともあり、現在でも同社は関連会社として業務支援システムのエルムや会計ERPのワイズウェアやスワン、受託のアセンディアなど、それぞれの事業分野別に多くの企業群を抱えている(2008年1月1日には一部統合の計画)。

 「われわれのお客様のうち、大手企業については、SAPやOracleといった一部の例外を除いては、パッケージは必ずしも活用されていませんし、適しているとも考えていないため、コンサルティングという形でビジネスを推進しています。逆に中堅・中小のマーケットは、パッケージ中心の市場と考えています。当社としては中堅・中小から大企業まで、幅広いマーケットを対象にしていることになりますが、ちょうどその中間が空いているわけです。今後は特にこの中堅・中小から大企業の間、売り上げでいえば100億円から1000億円の間を新たなターゲットにしたいと考えています」

 こう語るのは同社社長の安延申氏の言葉だ。かつては通産省(現経済産業省)の情報処理振興課長や電子政策課長を務め、国の施策としてIT化を推進した人物。その安延氏は、この100億円から1000億円の間の企業は、日本のITベンダーにとっても今後のターゲットになると見ている。

 「この層は、株式に関わるルールや内部統制やJ-SOXなど、社会的な要請もあって、みんな少しずつ不便を感じながらも既存の業務パッケージを使っている、あるいは、少し高いけれども手作りのシステムを構築している……というのが実態だと思います。そこで、こうしたマーケットにはミドルウェアやツール、あるいは『半製品的な業務ソリューション』という切り口から入っていくのがひとつの方法ではないかと思っています」

安延申氏 フューチャーアーキテクト代表取締役社長の安延申氏

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
経営

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]