JBD: corrupted journal superblock
まず、該当のディスクに障害が出ていないかシステムログを調べる。RAIDカードを使っている場合は、RAIDカードが故障している事例も報告されているので、エラーが出ていないか調べる。エラーが出ていた場合は、必要なら交換を行う。
H/W障害が考えられない場合にはシステムログなどから停止の状況を調査し修復を考える。ジャーナル情報を書き込んでいる途中にシステムを落としてしまったりして、不整合がおき、そのためファイルが破損しているなどの可能性がある。ジャーナルファイルシステムは、突然の停止などでもファイルの整合性を保つためのものであるから、一般には不整合は生じない。inodeの情報がdirty pageに残った状態での突然の停止などで事例がある。正常なShutdown以外のイベントが無かったか調べてみる。この場合はfsckで検証と修復を行い、様子を見ることもできるが、不整合自体は生じたので、データの検証を行うか、正常な状態の時のバックアップデータで回復することも検討に値する。
ファイルシステムは、破損しているのでmke2fs -j などで作り直すのが確実である。
ジャーナリングファイルシステムでは、システムダウン等の障害が発生した場合に、ジャーナル領域を参照してファイルシステムの復旧を試みる。この処理の中で行われた読み込み処理で、ジャーナルスーパーブロックが破損していることを検知した。ジャーナルスーパーブロックはジャーナル領域の管理情報を持つ。