9.バグを見つけたら不満を述べるだけでなく届け出る
プログラムを使おうとしたものの、何らかの問題のせいでうまくいかなかったと言うだけに終わる人があまりにも多くいる。Cox氏は、バグは誰かがそれを届け出ない限り修正されないし、優れたバグレポートはそれだけで価値があるものだという。
バグレポートの難しい点は、バグを特定し、理解し、それが実際にバグであることを確認し、そのバグについて説明するためにある程度の作業を行わなければならないところにある。良い点は、こういった作業を行ってレポートすることで、そのバグは保守担当者にとってより簡単に対応できるものとなるのに加えて大勢の人がその恩恵を受けられるようになるということだ。
10.ものごとをよく考え、率直になる
何が動作するのかという知識を他の人たちと共有しよう。そして、あなたのベストプラクティスやうまくいった事例を共有しよう。しかし、すべてがうまくいっていると見せかけることはオープンソースを助けることにならないと言うCox氏は、「うまくいかなかった事例や苦労話を共有しよう。そうすれば、コミュニティに問題の所在を知らせることができるうえ、ユーザーもオープンソース採用の時期や場所に関してより多くの情報に基づいて判断できるようになる」と述べている。
オープンソースの根本は、個人の取り組みを何倍にもするコミュニティにある。つまり、あなたが関心を持っている何かについて、どのようなレベルであろうと行動することで皆に報いることができるのだ。