OpenID 2.0とYahoo:セキュリティの観点から

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2008年01月18日 10時11分

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 米YahooはOpenID 2.0をサポートすることになり、このシングルサインオンフレームワークのアカウントの数は3倍になる。

 私はBetween the Linesで詳細について書いており、Techmemeでさらに書いているが、最初の熱狂が過ぎ去ったところで、セキュリティについて独り言を言ってみることにする。

 YahooはOpenID 2.0をサポートしたのはセキュリティ強化のためだと述べているが、これで十分かどうかはまだ明らかになっていない。なぜか。IDは統合されるとずっと価値が高まるためだ。この価値の高いIDがハッカーにとって極めて魅力的であることは明らかだ。Yahooが参加したことで、OpenIDはいきなりハッカーの目に興味深いものに映るようになった。

 確かに、Yahooのような企業とウェブ上の多くのユーザーIDを統合することができれば、ユーザーには利便性がある。1人のユーザーとして、私は参加している--もし私のIDが盗まれたら何が起こるかを考えるまでの話だが。

 (これはかなり強い仮定だが)もしすべての大手ウェブ企業がOpenID 2.0に参加したとすれば、ハッカーが1つのIDを盗むことができれば、そのユーザのウェブ王国への鍵を手に入れることになる。

 OpenIDはサイトに次のように記している。

 OpenIDはギークのためのオープンで、分散的で、無料のユーザー中心的なデジタルIDフレームワークです。OpenIDは既存のインターネット技術(URI、HTTP、SSL、Diffie-Hellman)を活用しており、人々がすでに自分のIDをブログや写真サービス、プロフィールページなどでIDを作成していることを理解しています。OpenIDを使えば、それらの既存のIDの1つを、OpenIDをサポートしているサイトでログインするためのアカウントとして使うことができます。OpenIDはまだ導入段階にあり、AOL、Microsoft、Sun、Novellなどの大組織がOpenIDを受け入れ、提供し始めるにつれて、より一般的になりつつあるところです。

 それはいいのだが、OpenIDのデータを保持している団体を信用することが重要になる。特に、Yahooのような企業が攻撃の対象になるからだ。結局、複数のIDを持つことは、そんなに悪いことではないのかもしれない。独り言以上の考えの段階になったら、また追加情報を掲載することにする。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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