「Windows 7」へのカウントダウン

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子

2008-01-21 09:55

 今週はMicrosoftが「Windows 7」のスケジュールを早めており、初期ビルドを社外の匿名の組織に提供したというTG Dailyの記事について、Windowsユーザーから多数の質問を受けた。

 以下が筆者の知っていることと、知らないことだ。

 まず、Microsoftは公式にはWindows 7について完全に口を閉ざしている。同社は認めもしなければ、否定もしない。とにかく、それについて何も語っていないのだ。以上。同社が語りたいのは、「Windows Vista」と、それほどではないが、「Vista Service Pack(SP)1」のことである。(そして同社は決して「Shipping Seven」については語りたがらない。これはWindows 7チームに所属していると言われる人物のブログだ。)

 Channel 9で、筆者はあるMicrosoftの従業員が、Windows 7はまだ計画段階にあると主張しているのを見た。これは現時点ではまだスライド資料の段階に過ぎないということを意味する。しかし計画段階にあるからといって、初期ビルドが存在しないとも言えない。実際に、筆者は何人かのMicrosoft関係者が、Windows 7を自分のシステム上で動作させているという話を聞いたことがある。これがTG Dailyで伝えられている「M1(Milestone 1)」ビルドなのか?わからない。

 筆者は(まだ)Microsoft外で、Windows 7のビルドを持っていると主張する人に会ったことがない。これは、そのようなビルドは存在しないという意味なのか?それは違う。トップOEMは、Windowsの新バージョンのかなり初期のビルドを目にしている可能性が高いので、もしWindows 7ビルドが入手可能だとすれば、PCメーカーのなかにはそれを見たことがある会社もあるはずだ。

 Windows 7は、Microsoftが公式に述べている2010年の予定より前に出荷される可能性があるか?もちろんだ。実際のところ、もしそうでなかったら、筆者は驚くほどだ。新しいWindowsのモットーは、控えめな約束と、早めの提供なのである。

 われわれが初めてMicrosoftが営業部門にWindows 7は2010年に提供されると伝えているのを聞いたとき、筆者は、新しいWindowsのエンジニアリング体制は、またもや「Vista」のように期日がずれこむシナリオに直面しないように、 時間表をいくらか水増ししたなと思った。加えて、Vistaにアップグレードすべきか、次のWindowsビルドを待つべきかと、どっちつかずの顧客に対し、行動を起こすべきだと納得させるのに、これ以上に良い方法があるか?(「本当に最低3年以上待ちたいか?」という意味で。)

 (そして覚えているだろうか、2010年という予定日を聞く前には、Windowsチームは公式に、2年ごとにリリースするスケジュールを組んでいると述べていた。MicrosoftはVistaを2007年に出荷した。TG Dailyは、新たな目標は、2009年の後半だという。Microsoftが2009年のホリデーシーズンを狙っているとすれば、PCメーカーが新PCのプリロードを間に合わせるためには、Microsoftは晩夏か初秋にWindows 7をメーカーに提供する必要がある。)

 Windows 7では大きな構造的変更はなさそうであると、Microsoftの関係者は述べていた。このようなこともなおさら、出荷が遅れるというよりは、早まるという可能性を高める。

 読者はどう思うか?Windows 7は2009年に登場するのか?そしてもしそうなれば、Vistaへのアップグレードプランには影響を及ぼすか(好影響かまたは悪影響か)?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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