W3C、「HTML 5」の草案をリリース

文:Adrian Kingsley-Hughes  翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史 2008年01月28日 11時56分

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 World Wide Web Consortium(W3C)はHTMLの10年ぶり以上の主要な改訂となる公開ドラフトをリリースした。

 米国時間1月22日にリリースされた「HTML 5」の最初のワーキングドラフトは、開発者、ブラウザベンダー、コンテンツプロバイダーが参加するW3CHTML Working Groupの作業によって誕生した。

 HTML 5は2010年までに最終的な勧告としてまとめられる予定だが、音声や2次元ビデオコンテンツを制御する新しいAPI群を盛り込んで、HTMLを今日のリッチなインターネット環境に合わせて進化させることを狙いとしている。

 「HTMLは言うまでもなく非常に重要な規格だ」とHTMLの最初のバージョンの著者でありW3CのディレクターでもあるTim Berners-Lee氏は述べる。「わたしは、ブラウザベンダーを含む開発者のコミュニティーが協力してウェブに対する考えられる最善の道筋を作り出していることをうれしく思う。多くの開発者の貢献を取りまとめるのは大変な作業だが、それと同様に革新性と安定性のバランス、および理想主義と実用主義のバランスを取ることも課題だ」(Berners-Lee氏)

 W3C HTML Working Groupはウェブの進化をつぶさに研究し、Ajaxの進展プロセスなどの動向に後押しされる形で、単なる静的なページの集合体をはるかに超えている今日のウェブにふさわしい新しい規格を作成した。HTML 5の新しい機能では、今日の人気の高いウェブサイトの大半で使用されている要素が規格化され、相互運用性が高まることになる。最終的にこれらの要素は、オーサリングツールでの採用が始まるとともに普及していくと専門家たちは主張している。

 HTML 5はクライアント側のデータ保存に焦点を当て、ユーザーが文書を対話的に編集できるようにする。また、HTML文書を適切に取り扱うための簡潔なルールとともにエラーから回復する方法についての説明書を提供することによってコストの問題にも対処する。これらの強化とともに、画面に親しみやすいページセクションやナビゲーション要素を取り入れるための新しい機能も計画されている。HTML 5は「古典的な」HTML構文またはXML構文によって記述され、ウェブアプリケーションの相互運用性をモバイルプラットフォームに拡張することも目的としている。

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