さらに、MicrosoftとYahooが手掛けている事業の多くは、合併による規模の拡大の恩恵を受けることは明らかだ。この点はJohnson氏もインタビューや金融アナリストたちとの電話会議でたびたび指摘している。両社はすでに相互運用可能なインスタントメッセージングを持っているが、単一製品の方がより魅力的であることは間違いない。両社が合併すれば、検索、広告サービス、コンテンツの各分野で、Googleにとってより強力なライバルとなるだろう。
さらに、地理的にも両社は異なる地域を得意とする傾向がある。例えば、Microsoftは欧州を得意としているが、Yahooはあまり得意ではない。また米国では、両社のメール製品はそれぞれ異なるユーザー層に人気がある。Yahoo Mailは、若くてコンピュータに精通しているユーザーに人気がある一方、Windows Live Hotmailはコンピュータに詳しくない人向けのメールサービスとして根強い支持を受けている。
しかし、合併会社が存続させる技術を選択するたびに勝者と敗者を生み、社員同士が互いに敵意を募らせる可能性がある。そこでMicrosoftは即座に、両社の社員で構成されるチームがさまざまな決断を下す必要があると述べたが、同時に、同社はすでに重要なプランニング作業を行ったとの強い印象を与えた。
Microsoftはあまり手の内を明かさなかったが、同社の複数の幹部が電話会議の中で、オペレーティングシステム(OS)のより多くの機能がオンラインに移行している中、Windows Liveは重要なブランドだ、と語った。またOffice Liveも同様の理由で重要だ。さらにMicrosoftはYahooブランドも称賛した。
Johnson氏はインタビューの中で、「Yahooブランドは強力なブランドであると認識している」と述べ、電話会議の中で行ったコメントを繰り返した。ただ、注目すべきは、MSNがそのようなお墨付きを得ていない点だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ