IDC Japanは2月4日、国内ITサービス市場でのベンダー売り上げを産業分野別に 調査、ベンダーの競合状況についてまとめた結果を発表した。
調査によると、2007年3月期のITサービス売り上げのトップ5である、富士通、 NEC、IBM、日立、NTTデータは製造のSCMソリューションや金融の共同型システムアウ トソーシングなど業種内で共通に利用できるパッケージやサービスを提供、導入企業 拡大に貢献しており、どの産業分野においても売上額でトップ5を占めることが分かった。 一方、売り上げ6〜10位のベンダーは特定の業態や顧客に特化しているケースが多い という。
同社のITサービス担当マーケットアナリストの武井晶子氏は「ユーザーのビジ ネス拡大とコスト削減という両方のニーズに応えるためには、ベンダーは業界知識を 充実させると同時に、その業種特有のサービスを標準化し、メニュー化していく必要 がある。業界内での個々の企業の状況に合わせた提案と、標準化したメニューとの組 み合わせによって、最適なサービスをできるだけ迅速、安価に提供することが重要で ある」と述べている。