私の複数の情報源によれば、Windowsプロダクトマーケティング担当コーポレートバイスプレジデントのMichael Sievert氏がMicrosoftを去るという。
Sievert氏は全世界のWindows Vista導入の責任を負っていたが、MicrosoftのWindows最新バージョンに対する大衆の熱意の不足について同氏を責めることは難しい。Microsoftは1億本以上のVistaを販売しているものの、多くの消費者や企業は依然として、この新しいリリースをバグが多く、動きが遅く、既存のソフトウェアやドライバと互換性がないものだと考えている。
Sievert氏はMicrosoftに3年間在籍している。Microsoftに参加する前には、Sievert氏はAT&T Wirelessのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者だった。同氏の退任が公式に発表されるまでには、もう数週間かかるだろう。
私はMicrosoftにSievert氏の退任のうわさについてコメントを求めたが、確実な肯定も否定も受け取っていない。(このチームは、私が尋ねた米国時間2月4日には、Vista Service Pack 1のRTM版の発表で少し忙しかった。)私はSievert氏にもコメントを求めたが、返事はない。
Sievert氏が自分から退任するということも考えられる。Sievert氏の退任は、Microsoftが行っている毎年早い時期の組織改編と時期を同じくしており、今年は過去1ヶ月強の間に数多くの役員の退陣が重なっている。
Wall Street Journalの最新の記事によれば、この組織改編の一部として、Microsoftプラットフォーム&サービス部門担当プレジデントのKevin Johnson氏はWindowsのマーケティングを現在のコーポレートバイスプレジデントのBill Veghte氏の下に整理統合する計画だという。Microsoftが最近、Microsoftのサーバー&ツールビジネス担当のシニアバイスプレジデントであるBob Muglia氏をMicrosoftビジネス部門から異動させた際には、私はMicrosoftがMuglia氏をWindows全体の責任者に据え、それに併せてプレジデントの肩書きを与える可能性もあるのではないかと考え始めた。ただし、これが本当かどうかについては、まだ確認は得られていない。
Wall Street Journalはまた、オンラインサービスが現在検索と広告の責任者を務めているMicrosoftコーポレートバイスプレジデントのSatya Nadella氏の管轄になると報じている。これで蔓延している別のうわさの説明がつく。そのうわさとは、おそらく前Ask最高経営責任者(CEO)で現在のオンラインサービス担当シニアバイスプレジデントであるSteve Berkowitz氏が退任するというものだが、同氏が完全にMicrosoftから離れるのか、現在の部署を離れるだけなのかは明らかではない。(念のために記しておくと、私は「Berkowitz氏がついに辞める」といううわさを、過去1年間で少なくとも半ダースの人から聞いている。)
私はMicrosoftに対し、Berkowitz氏とNadella氏の異動のうわさに関してコメントを求めた。まだ返事はない。
組織改編に関してもう1つの出回っているうわさがある。Windows LiveのジェネラルマネージャーであるBrian Hall氏と彼のマーケティングチームが、最近の組織改編の一部としてWindowsクライアントの下に異動したというものだ。Microsoftが今後数年でWindowsとWindows Liveをより密接に統合したいという計画を持っていることを考えれば、この異動はあまり驚くべきことではない。
私はMicrosoftの広報担当者にHall氏とWindows Liveマーケティングチームの異動のうわさに関して尋ねたが、詳細やタイミングに関する情報はないという。Hall氏にもコメントを求めたが、返事は受け取っていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ