ウェブルートは2月8日、2008年1月の国内トップ10スパイウェアランキングを発表した。このランキングは、同社のスパイウェア検索ツール「Spy Audit」を利用して収集された最新のスパイウェア情報を紹介するもの。同社が分類するスパイウェアのカテゴリから、「アドウェア」「トロイの木馬」の2つのカテゴリにおけるトップ10を集計している。
トロイの木馬については、最近では信頼性が高いと思われる企業や自治体のサイトにおいても、感染の危険が出てきている。昨年下半期には、国内の7つの企業および自治体が、ウェブ上にトロイの木馬の感染を誘引する罠を仕掛けられたことにより、訪問したユーザーへ感染の危険があることや、お詫びの告知を行っている。
アドウェアのランキングでは、1位がユーザーの同意なしにインストールされ、Windowsのスタートアップに登録されるシステムメンテナンス・セキュリティアプリケーションである「System Doctor 2006」、2位がコンピュータ上に広告を表示するアドウェアプログラムである「Virtumonde」、3位も同様のアドウェアプログラム「TrafficSolution」となった。
アドウェアでは、ランキングの1位から6位、9位、10位が前月圏外からのランクインとなっており、そのほとんどの危険度が「非常に高い」あるいは「やや高い」となっている。
トロイの木馬のランキングでは、1位がコンピュータ上に他の脅威をダウンロードするダウンローダである「Trojan-Downloader-Zlob」、2位がユーザの気付かないうちに許可なくウェブサイトへのアクセスを許すトロイの木馬である「Trojan Hachilem」、3位が金融関連のアカウントにアクセスするためにユーザー名やパスワードのような個人情報を盗み出すトロイの木馬である「Trojan-Phisher-Bzub」となった。
トロイの木馬では、10位までのうち6つが前月圏外からのランクインであり、また1位から5位までを含む6つの危険度が「非常に高い」となっている。