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進化するテレビ会議(2)--ビジュアルコミュニケーションの歴史 - (page 2)

橋本啓介(CNAレポート・ジャパン)

2008-02-14 12:00

 ところが、より広帯域を使えるネットに加えGUIを使ったPCの普及は、直感的な画面データの共有が特徴であるウェブ会議システムを生み出すことになった。その上、ノートPCは、ウェブ会議システムの特徴のひとつであるモビリティに一役買った。

 さらにブロードバンドの浸透は、ビデオ会議システムとウェブ会議システムにとって朗報になった。ビデオ会議システムでは、ここ数年で映像のHD化(ハイデフィニション、「720p」と呼ばれる映像信号形式を採用している)とステレオ化が進み、現在さらに高精細な映像信号形式である「1080i」への動きもあることから、テレビのハイビジョン化にキャッチアップする勢いである。相手の様子などがよく見えるためには高精細さが必要という発想からだ。

 それに、現段階では究極の同質感、臨場感システムと言われる「テレプレゼンス」システムも市場に投入されて来た。またビデオ会議システム、ウェブ会議システム、携帯テレビ電話、電話との相互の通信が行える環境も揃ってきた。

 一方ウェブ会議システムは、PCで動作するためCPUの処理能力に影響されるが、サーバ導入のほかASP型サービスでも提供されていることから、ビデオ会議システムより廉価に導入できると言われている。社内システムとの連携に相性がよく、外出先からでもネットがあるところであればどこからでも使用できるシステムとして注目を浴びている。

 さらに、ここ数年これらを包括するような動きとして、「ユニファイドコミュニケーション」が出てきた。これは、電話や会議システム、メール、社内業務アプリケーションなどを一元的に統合し、相手がどういう状態にあるのかを示す“プレゼンス”(在籍情報)を使って通信したい相手に簡単にかつ継ぎ目なく通信ができるシステムだ。このユニファイドコミュニケーションの動きの背景には、通信環境の多様化と複雑化の解消がある。

 会議システム業界とその市場は、これまで述べたように長い歴史を持つ業界だが、最近は非常に動きの早いダイナミックな展開をしている。ユニファイドコミュニケーション、テレプレゼンス、HDが今後のキーワードになるだろう。

 次回以降では、ビデオ会議やウェブ会議にはどういった製品、サービスがあるのか、また企業での利用トレンドなどの現状について詳しく説明する。


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