BIのニーズが多様化した今日ではより高い価値が求められる--ジールの山本氏

高田真吾(ライトセブン)

2008-02-15 13:52

 ZDNet Japanは2月7日、六本木アカデミーヒルズ(東京都港区)において「ZDNet Japanソリューションフォーラム2008」を開催した。同カンファレンスの主テーマである「リアルタイムBI」について、ジールの代表取締役社長、山本秀典氏が講演した。

 ジールでは、企業戦略および事業計画とシームレスに統合するビジネスプロセス管理やパフォーマンスマネージメント(PM)、予算管理、多次元分析、シミュレーションなど、多岐にわたる業務システムに柔軟に対応できる「高度情報利用アーキテクチャ」を提供。ビジネス/テクニカル設計の両面から、今後のIT化戦略を構想する上で重要な意味を持つ「次世代ビジネスインテリジェンス」の実現を目指している。

情報系「BI」導入のフェーズ

 山本氏は、「我々はこれまで、ビジネスインテリジェンス(BI)やPMなどといったシステムの導入を支援してきた。7〜8年前までの顧客は単純にデータウェアハウス(DWH)やOLAPを導入できれば満足していたが、BIのニーズが多様化、複雑化した今日ではより高い価値が求められるようになってきた」と話す。

 BIの過去、現在、未来を、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3といった時間軸で考えてみた場合、フェーズ1では、どの商品をどの店舗でどの時期に重点販売するかといった施策を打つためにBIが活用された。このレベルの分析は、現在も組織が行っている分析の過半数を占めている。

 次にフェーズ2では、財務データから計画データを作成し、全体業務の予算編成を行うことにBIを活用している。特にPMが成功するには、実績データと計画データをうまく融合させるデータモデリングが重要な要素になる。また、人材における指標(KPI)をPMで管理したいとの要望もある。

ジールの山本氏 「BIやPMの仕組みを構築するためには、スピード、柔軟性、コラボレーション、リスク管理といった4つの要素を担保することが大切」とジールの山本氏。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]