ファストサーチCEO、マイクロソフトによる買収提案の背景を説明

藤本京子(編集部)

2008-02-19 15:44

 Fast Search & Transfer主催のイベント「FASTforward '08」が2月18日、米フロリダ州にて開幕した。参加者は33カ国から集まっており、イベントの登録者数は前年度の同イベントより25%増えて1500人以上にのぼった。

 FastでCEOを務めるJohn Markus Lervik氏は、海外からの参加者に向けた講演にて、Microsoftが同社に買収提案している件についてコメントした。Lervik氏は、「FastとMicrosoftはエンタープライズサーチに対して同じビジョンを持っている。両社の技術を組み合わせることで、顧客のニーズに対して幅広いソリューションが提供できるようになる」としている。

Lervik氏 Fast Search & TransferのCEO、John Markus Lervik氏

 また、ノルウェーを拠点とするFastを買収することで、「Microsoftがヨーロッパの顧客層を拡大するきっかけともなる」と述べ、買収が市場拡大にもつながることを説明した。

 製品の方向性についてLervik氏は、「Fast ESPは、今後も単独のサーチプラットフォームとして提供し続ける」としている。ただし、同時に「MicrosoftのSharepoint Serverを機能拡張するため、同製品との統合も進める」とも述べている。

 買収が成立した後も、FastはMicrosoftの子会社として運営していく予定だ。Lervik氏は、「イノベーションのスピードはこれまで通りだ。顧客やパートナーと協力し、迅速にイノベーションを進めたい」とした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]