ウェブ世界の帳票のあり方を追求する--アクシスソフト:実は重要な帳票(5) - (page 2)

宍戸周夫(テラメディア)

2008-02-20 19:30

日本の帳票文化に対応

 ウェブ印刷にはさまざまな問題がある。西村氏は、市場のいわゆる帳票作成ツールについても「現在の帳票ツールの多くはサーバを個別に用意する必要があったり、使わない機能が多かったりして、開発コストが増大するという問題があります。また、アプリケーションと帳票サーバの間でのやり取りが煩雑で、サーバ間通信はトラブルを誘発する原因にもなります」と指摘する。帳票作成に、そのような複雑な仕組みは必要ないというのが同社の基本的な考えだ。

 Biz/PrintServerもPrintStream Coreも、ウェブの世界で簡単に本格帳票を印刷するという目的で開発された。ちなみに、Biz/PrintServerはサーバ側の機能も持つ製品。印刷にあたって、帳票イメージはサーバ側でスプールするのが普通だが、それを何日間取っておくか、いつ消去するか、またサーバ側でプリント負荷を制御するといった、サーバ側の機能を持っている。

 そして、そのBiz/PrintServerから印刷エンジンだけを抜き取り、アプリケーションと簡単に連携できるようにしたのがPrintSteam Coreという製品になる。つまり、Biz/PrintServerをスリム化したのがPrintSteam Coreである。そのPrintSteam Coreの特徴を、西村氏はこうアピールする。

西村修氏 西村修氏はPrintSteam Coreの特徴を「専用サーバをたてる必要がないシンプルな構成」と話す

 「シンプルな構成になっています。専用サーバを立てる必要はなく、Javaが動作すればどのサーバでも動きます。インストールも簡単ですし、今あるアプリケーションから呼び出すような形にしてあげれば、アプリケーションの変更を必要ありません。また、専用エディタであるFormEditorが用意されていますので、ノンプログラムで簡単に帳票設計を行うことができます」

 いまさらいうまでもなく、日本の業務システムには特異な帳票文化といったものがある。帳票に罫線があるのは当たり前で、それも二重線だったり角に丸みがあったり、さらには部分的に網掛けがあったりする。桁区切り線、行間ピッチ、文字間ピッチにもこだわる。ウェブが基盤といっても、これに対応できなければ日本の業務システムが立ち行かなくなる。それを解決するのがFormEditorというわけだ。

 ウェブ帳票でよく問題になる外字についても、同社にはこだわりがある。

 「外字はクライアント側固有のデータとなりますので、この扱いによってはウェブ化する意味合いが薄れてくるのです。そこでPrintSteam Coreではサーバ側で外字のデータを持ち、クライアントにイメージデータとして自動的に配布する仕組みを持っています。この仕組みで当社は特許を取得しています」

 PrintSteam Coreは外字サンプルをベクトル方式で持っているため、ビットマップ方式に比べて品質的に優れている。その品質の部分が特許に該当するという。

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