同社では、「多忙なトップがどこにいても本社の各部門と手軽にミーティングを行えるIT環境を整備する際に選択したのがMeetingPlaza」だった。同社の海外事業部では、毎週開催される各現地法人との定例会議にMeetingPlazaを活用。販売戦略など経営レベルの話題から、広告や販促ノベルティなど実務レベルの話題まで、MeetingPlazaで展開される議論は多岐にわたっているとしている。
そこでは、出張旅費の削減が主な目的ではなく、出張にかわる移動時間を業務に充てることで、より効率的な業務と生産性の向上を図ることが大きな目的になっているという。
このドクターシーラボの事例から分かるように、MeetingPlazaのような会議システムは、従来の会議のための出張にかかっていたコストを削減できるだけでなく、「出張にかかっていた時間を節約することで、業務を効率性を向上させることができる、業務改善ツールにもなる」(石上氏)と言うことができるのである。
業務改善ツールとしてMeetingPlazaが大きな役割を果たしたのが、ゼネコン大手清水建設での事例だ。
同社は、シンガポールのチャンギ空港第3ターミナルの建設工事を進める際に、シンガポール営業所と建設現場に対して、MeetingPlazaで東京から技術的支援を展開している。清水建設の事例でユニークなのは、MeetingPlazaでウェブ会議を開催するだけでなく、建設現場にビデオカメラを持ち込み、無線LAN対応PCを利用して、建設工事の進捗状況をライブ中継するといった使い方をしている点である。
この事例を見れば分かるように、MeetingPlazaはウェブ会議システムという使い方の他にもさまざまな活用方法があることが分かるだろう。
MeetingPlazaの利点は、安価に気軽に始められるASP型サービスにあるとしたが、NTTアイティでは、MeetingPlazaのシステム販売も行っている。これは、自社の閉じたIP網の中で使いたいという企業の意向に応えたものだ。最大同時接続が16端末・基本サポート3カ月の基本パッケージで100万円となっている。
またNTTアイティでは、MeetingPlazaをよりセキュアな仮想私設網(VPN)で使いたいという要求にも応えるために、NECネクサソリューションズが提供するマネージドVPNサービス「Clovernet」と組み合わせた「Clovernet MeetingPlaza ASPサービス」を1月から販売している(月額料金は4万5000円から、となっている)。
同社では、MeetingPlazaのメリットを理解してもらうために「無料お試し会議室」を展開している。14日間無料でMeetingPlazaを利用できるというものだ。また現在、3月31日までにMeetingPlazaに成約した企業を対象にウェブカメラなどが当たるキャンペーンを展開しているところだ。