Diggの対抗馬は今週登場予定か
Decker氏は、Microsoftによる買収提案の陰でYahooが進めてきた革新的な製品について話をする段になると晴れやかな表情を見せた。
今週、「当社のトップページで発表する。すでにサードパーティーのパブリッシャーに対しては公開しており、(中略)引き続き刷新している」とDecker氏は述べた。「このサービスによってウェブ上に存在する最も優れたコンテンツを浮かび上がらせることができる」(Decker氏)
Decker氏はそれ以上詳しい内容については語らなかったが、この発表とは「Yahoo Buzz」に関するものである可能性が高い。Yahoo BuzzはDiggやRedditのように読者が選んだ項目を表示するバズトラッカーだが、ユーザーがYahooや同社によるパブリッシャーのネットワークで検索した項目も表示される。
Decker氏はまたウェブパブリッシャーに対して、Yahoo傘下のRight Mediaなどのオンライン広告ネットワークや広告取引所によって広告スペースがコモディティ化することはなく、むしろオンライン広告がより効率的なものになると請け合った。
「われわれは広告取引所を幅広いプラットフォームにとってきわめて重要な要素と見ており、これによってオープン性と規模が促進される」とDecker氏は述べる。「広告取引プロセスの摩擦を減らすことができれば、マーケッターにとって価値が高まるのでパブリッシャーの利益は増える一方のはずだ」(Decker氏)
その同じ日、Microsoftの幹部らは、それでも同社はYahoo合併の可能性についていまだに大いに期待していると述べた。
「わたしに尋ねても多くの新しい情報を提供できるかわからないが、われわれは合併が成立すればすばらしい組み合わせになるといまだに信じている」と、Microsoftのアドバタイザー&パブリッシャーソリューションズグループ担当シニアバイスプレジデントのBrian McAndrews氏は質疑応答で語った。「両社が合併すれば、今より良い条件でGoogleと競争できるようになるだろう」(McAndrews氏)
検索広告市場の第2位と第3位のプレーヤーが合併した場合、非常に少ない企業が多くの支配権を握る複占の状態が懸念されることに対してコメントを求められたMcAndrews氏は、独占よりはましだろうと述べた。「2社は必要だ。しかし3社以上は必要ない」(McAndrews氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ