追加テストとその結果
テスト結果全体を見ると、両OSともに、スコアを下げる最大の要因がディスクの動作であることは明らかだった。そこでわれわれにある考えが浮かんだ。PassMark PerformanceTestをもう一度実行したのだが、今回は、ハードディスク関係のテストはすべて除外したのだ(このため、ファイルコピー処理そのものはベンチマークにほとんど影響しなくなった)。
まず、ファイルコピー処理を行わずに、ディスク関連のテストを除外したベンチマークテストを実施し、スコアの基準値を決めた。
ディスク関係のテストを除外したPassMarkスコアの平均値(ファイルコピー処理を行わない場合):- XP SP2: 450.5
- Vista SP1: 403.3
この結果では、Vista SP1よりXP SP2の方が、PassMarkスコアが11.7%高い。
続いて、前と同様のファイルコピー処理を行いながら、もう一度ベンチマークテストを実施した。いつもの方法で結果を計算すると、次のようになった。
ディスク関係のテストを除外した、PassMarkスコアの平均値(ファイルコピー処理を行った場合):- XP SP2: 389.3
- Vista SP1: 369.0
この結果を見ると、XP SP2とVista SP1との差が5.5%に縮まっている。
2つのOSを直接比較するのではなく、この負荷をかけた状態でのベンチマークテストの結果を、ディスク関係のテストを除外した負荷なしの結果と比較してみよう。
PassMarkのディスク関係のスコアを除外した条件では、基準値からの変動は次のようになった。
- コピー処理中、「PassMark PerformanceTest」によるXP SP2のスコアは、コピー処理なしの時より13.7%低い。
- コピー処理中、「PassMark PerformanceTest」によるVista SP1のスコアは、コピー処理なしの時より8.5%低い。
テスト結果をもっと詳しく知りたい人のために、詳細なデータをアップロードしておく。
- XP SP2 - コピー処理なし/ディスク関係のテストを除外
- XP SP2 - コピー処理あり/ディスク関係のテストを除外
- Vista SP1 - コピー処理なし/ディスク関係のテストを除外
- Vista SP1 - コピー処理あり/ディスク関係のテストを除外