結論
私が予想していたよりもはるかに複雑だが、興味深いテスト結果になった。テスト結果をまとめてみよう。
- PassMark PerformanceTest 6.1を使ったテストでは、XP SP2は常にVista SP1よりもスコアが高い。
- ファイルコピー処理中も、常にXP SP2がVista SP1よりもスコアが高い。
- PassMark PerformanceTestのテストを部分的に(ディスク関係のテストを除外して)行うと、コピー処理による負荷の有無にかかわらず、XP SP2は常にVista SP1よりもスコアが高い。
- しかし、PassMark PerformanceTestのテストを部分的に実施した場合に、ファイルコピーの負荷がスコアに与える影響に注目すると、XP SP2よりもVista SP1のほうが、ファイルコピーが総合スコアに及ぼすマイナスの影響が少ない。
この長くなったテストからわかるのは、重たいファイルコピーの場合、XP SP2よりもVista SP1のほうが全体的なレスポンスへの影響が小さいということだ(ただしこれには、他のすべての条件を同じにしたテスト用のシステムなら、という条件がつく)。
今回、および前回掲載したベンチマークテストは、OSのベンチマーク対決がいかにもどかしい気分を残すか、ということを如実に示した。取り上げるシステムが1つであっても、戦わせるべき要素は無数にあるのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ