IDC Japanは3月10日、2011年までの国内外付型ATA/SATAディスクストレージシ ステム市場の中期予測を発表した。
発表によると、2007年の国内外付型ATA/SATAディスクストレージシステム市 場は管理効率やコスト面からFCドライブのエンクロージャーとSATAドライブのエンク ロージャーを同一ディスクストレージシステム内に搭載した混載機への需要が増加、 売上は前年比13.2%増の227億700万円で国内外付型ディスクストレージシステム市場 の10%を占める見込み。また、出荷容量は前年比87.8%増の87.8ペタバイトで、シェアは36.3%に達するとしている。さらに、出荷容量に占める混載機の比率は 前年より12ポイント高い35.3%と予測している。
同社では2006〜2011年の国内外付型ディスクストレージシステム市場の年間平 均成長率(CAGR)を売上で1.6%、出荷容量で61.7%と予測、その中でATA/SATAディ スクストレージシステムのCAGRは売上で21.8%、出荷容量で83.9%と最も成長率が高 い分野としている。2011年のATA/SATAディスクストレージシステムは国内外付型 ディスクストレージシステムの売上の22.5%、出荷容量の59.3%を占める見込み。
同社のストレージ/サーバー/HCPグループディレクターの森山正秋氏は「スト レージベンダーが、低コスト/大容量志向のディスクストレージシステムという新し いビジネス機会を一層拡大していくためには、チャネルやパートナーとの協業を通じ て、バックアップやアーカイブに課題を持つ新しい顧客へのアプローチを積極的に強 化していくことが重要になる」と分析している。