--AdLocalを用いた広告が掲載されている媒体は?
モバゲータウン、エキサイト、ニフティ、食べログ、メール de iタウンページさんなどなどです。サイト運営を厳格に行われているメディアと提携させていただいています。
--広告クライアントの方はどうですか?
現在は、店舗をお持ちのナショナルクライアントなどが中心です。われわれとしてはもっと小規模な飲食店などにも活用して欲しいのですが、まだ認知度が低いということもあってそうした構成になっています。
ナショナルクライアントの場合、たとえば自動車メーカーがショールームに誘導するための告知として用いられたり、コンビニエンスストアチェーンが新店舗オープン時の認知喚起として、あるアパレルメーカーの場合は各店舗の求人に利用されていますし、ファーストフードチェーンが割引クーポンを発行していたりと、さまざまな目的で活用してもらっています。
--AdLocalはサイト経由で申し込む場合は、初期費用が500円で、あとはリスティング広告のように、単価もインプレッション数の上限も自由に広告主が決められますね。宮澤社長としては、ナショナルクライアントだけでなく、もっとロングテールな小規模商店にも活用してもらいたいのではないですか?
もちろんそうです。たとえばAdLocalなら予算が1万円程度でも広告を出せますが、他の地域情報系の媒体、たとえば、地方新聞やフリーペーパーなどに広告を出そうとしたら最低でも5万〜10万円、あるいはそれ以上かかる。しかし小規模な店舗がそれだけの広告予算を出せるかというとなかなか出せないですよね。
私としては、そこを解決してあげるのがインターネットの役目だと思うんです。ただ、そこに人を使って広告営業をかけたら、やはり人件費を考えると1万円での提供はなかなか難しい。しかし、広告主さんが自分でサイトから広告を申し込むことで、すぐにモバゲーなどに安価に広告を出すことができれば安い予算でも地域広告の効果は得られます。携帯広告を見て、実際に人が来ますからね。
そのためにも、やはりもっとAdLocalが有名になって、1万円でも3万円でも出してくれる広告主さんをネット経由でどんどん集めたいと思っています。店長さんが携帯に広告を出したら翌日から自分の店に人が沢山来るようになったら、素敵じゃないですか。そういう意義のあるお仕事をしたいと思っています。
--GPS以外でも位置情報を取れるということは、必ずしも携帯電話だけでなく、PCでもサービスを展開できる可能性は高いですね。
当然、PCでもやっていく予定ですし、それにカーナビへの展開という話もあります。モバイルは一番行動に移しやすいメディアではありますが、表示されるプラットフォームはどんどん広げていきたい。2008年中にはPC向けのローカル広告も本格的に展開する予定です。
--今後も、やはりAdLocalを中核にして事業を進めていくお考えでしょうか?
これは最初にAdLocalを作ったときから変わらないのですが、ユーザーが情報を見てその情報から実際にアクションに移して消費をするところまで誘導するという、そうしたマーケティング手段をAdLocal以外にもどんどん作っていきたいんです。ユーザーの行動と(街中での)消費活動を結び付けるお手伝いをしたい、と思っています。それがシリウスのコアバリューだと思っています。