ITソリューション導入企業の約8割がパッケージ採用、独自開発は2割以下--IDC Japan

奥山順子

2008-03-26 17:52

 IDC Japanは3月26日、ITソリューション導入に関する調査の結果を発表した。

 発表によると、「導入済み」「2年以内に導入予定/検討中」と回答した企業のうち、パッケージをベースにソリューションを導入している企業は8割以上、特に「ERPソリューションの会計」は91.4%が導入していた。一方、自社開発をしていた企業は2割以下にとどまっている。

 また、従業員が1000人以上の企業ではERPソリューションの会計など各企業が共通するソリューションの導入率は約6割と高いものの、CRMソリューションやERPソリューションの生産管理など独自性が高いソリューションの導入率については低い。

 さらに、会社における経営課題および対策を講じている課題については、「データや情報の統合と可視化、知識の共有」や「経営/マーケティング戦略の強化」「製品/サービス品質の向上」などが課題および対策ともに多く挙げられた。

 同社のソフトウェアリサーチアナリストの鈴木利奈子氏は「ユーザー企業は、企業ごとの独自性が高く、企業の競争優位を左右するソリューションへと導入の裾野を拡大している。ソリューションベンダーには、(1)継続的なシステム改善のための支援(2)ソリューションコンサルタントの育成(3)中堅中小企業向けソリューションの強化--の3点を実践することによって、ユーザー企業におけるソリューションの導入を支援することが求められている」と述べている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI の可能性を最大限に引き出すためにできること—AI インフラストラクチャの戦略ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]