「iPhone」が全米で品薄--3Gモデル発売の兆候か?

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年04月02日 13時16分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ラスベガス発--突然だが、「iPhone」の入手が非常に難しくなっている。

 2〜3週間前、ニューヨークでiPhoneを求める客が、マンハッタンにあるAppleの小売店はどこもiPhoneが品薄状態だと語っていた。米調査会社Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は、全米各地のApple販売店20店に電話をかけ、iPhoneの在庫不足が全米に広がっていることを確認した。AppleのオンラインストアもiPhoneの出荷まで5〜7日待ちと伝えている。

 通常、ある製品が在庫不足に陥る理由は3つある。1つは、需要が企業の供給能力を上回る場合だ。しかし、今回はこの理由は当てはまらないだろう。iPhoneが発売された最初の週末以来、Appleは問題なく需要を満たすだけのiPhoneを供給してきた。また、過去2〜3週間に需要が急増した兆候も見られない。Appleは3月上旬にiPhone 2.0ソフトウェアを発表した。この発表に一部の人は狂喜乱舞したかもしれないが、同ソフトウェアそのものが提供されるのは6月だ。

 2つ目は、製造または供給プロセスのどこかで問題が発生し、それが原因で流通が滞る場合だ。今回の場合、例えば、まだ明るみに出ていないだけで、iPhoneのタッチスクリーンなどの精密部品に問題が発生した、という可能性もある。Munster氏は、その可能性は20%と語る。

 3つ目は、企業が新製品の発売前に意図的に在庫を一掃する場合だ。これは、ハイテク業界ではありがちなことだ。実際Appleも2月末の「MacBook Pro」の発売前にそれを行った。Munster氏は、これがiPhoneの在庫不足の原因である可能性が80%と見ている。

 3G版iPhoneの発売は誰もが待ち望んでいる。今回のiPhoneの品薄問題は、3G iPhoneの発売が間近に迫っている兆候の可能性もある。これまでのマスコミ報道では、3Gモデルの発売は5月〜9月のいつかとされてきた(誰か賭けをしたいというなら、私は9月に開催されるiPodと3G iPhoneのイベントに賭ける)。しかし、仮に今回の在庫不足が本当に先延ばしされている3G iPhoneの発売と関係があるとしたら、発売は大幅に早まる可能性もある。

 しかし、この理論には1つだけ潜在的障害がある。米国では、国内で販売するすべての携帯電話について米連邦通信委員会(FCC)の認可を受けることが義務付けられている。そして、FCCは試験結果をウェブサイト上で公開する傾向にある。Appleの最高経営責任者(CEO)、Steve Jobs氏は、最初のiPhoneを2007年1月に発表して、6月に発売した理由の1つとして、上記の事情を挙げた。

 3G iPhoneの発売が早まるとすれば、恐らく6月のWorldwide Developers Conferenceか、あるいはiPhone 2.0ソフトウェアのリリースまでになるだろう。しかし、仮にAppleが本当に3G iPhoneの早期発売に向け準備をしていたとしたら、Appleが同モデルを発表せざるをえなくなるか、あるいはガジェットに飢えた人々が最初にそれを発見するかのどちらかだ。しかし、最初に発表し、その後しばらくしてから出荷する方法の問題点は、3Gモデルが発売されるまでの数週間、あるいは数カ月間にiPhoneの売り上げが急減速する可能性があるということだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化