4.コミュニケーションの質を向上させる
IT部門はその価値や、抱えているプレッシャや制約について、わけのわからない専門用語を用いることなく、直接的なビジネス用語を用いて伝えなければならない。
マーケティング担当者であるDavid Politis氏は以下のように述べている。
技術畑の人間と、非技術畑の人間の間で交わされるやり取りにおいて専門用語が用いられると、そのコミュニケーションは破綻する。
(もちろん)、非技術畑の人間が議論の対象についての基本的なコンセプトや前提について理解しているということを、技術畑の人間が確実に「知っている」場合にはその限りではない。しかし問題は、そういったことを確実に知ることがとてつもなく難しいという点にある。従って、IT部門が技術的な専門用語をまじえて話をするとたいていの場合、信用されなくなってしまうのだ。
Enterprise IrregularのメンバーでありブロガーでもあるVinnie Mirchandani氏は、IT部門の行く末について、以下のように簡潔かつ雄弁に述べている。
CIOやIT部門は敵ではない。彼らは単に、競合するさまざまなテクノロジをうまくさばいて責任ある決断をしようと努力している人々なのだ。
5.傲慢な態度を捨てる
業務部門に対して不遜な態度をとることで、IT部門は社内の他部門からの信頼を失い、その存在を弱体化させるとともに無防備なものとしてしまうことになる。
It Ought to be Simpleというブログの投稿ではこの点がうまく言い表されている。
IT部門が不遜な態度をとっても、何人かの感情を傷つけるだけに終わるのであれば、それほど大きな問題とはならないだろう。しかし、そういった態度によってもっと大きな問題が引き起こされるのである。それによってIT部門には過ちをユーザーに押しつけるというクセがついてしまうのだ。つまり、ユーザーは愚かで、IT部門が何をやっているのか判らないと思ってしまうわけである。
CNETブログへのコメントとして以下のようなものが寄せられている。
ユーザーというものは愚かだ--ソフトウェア開発者らは、このことを起点とすべきなのである。
こういった無意味な認識はIT部門を弱体化させ、絶滅へと向かわせるだけなのである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ