進化するテレビ会議(9)--データ共有でメリット活かすウェブ会議システム - (page 3)

橋本啓介(CNAレポート・ジャパン)

2008-04-10 12:00

 ウェブ会議システムは、各社通常独自で開発している場合が多いが、Flashで開発しているシステムもある。あるいは、ブラウザである指定のURLにアクセスしてログインすればすぐにできるタイプものもある。どれがよいというものでもなく、各社の開発コンセプトの違いがあることを理解する必要がある。

テレビ会議とウェブ会議を組み合わせる

 ウェブ会議システムは、IP網で通信するためのプロトコルであるH.323を搭載したテレビ会議システムとは基本的に相互に通信はできない。しかし、最近では、テレビ会議システムや電話、携帯電話などからウェブ会議のミーティングに接続できるようにしたいというニーズもあることから、ウェブ会議とテレビ会議を相互に接続するための仕組みであるゲートウェイ機能を提供しているところもある。そうすることでウェブ会議とテレビ会議、もしくは電話混在のミーティングが行える。

 また、ほかの動きとしては、ひとつは、オーディオビジュアルシステムとの組み合わせがある。ウェブ会議システムは、PCをベースとしているため、パーソナルな使い方が基本だが、外部マイクやスピーカー、あるいはディスプレイなどと組み合わせる会議室向けソリューションとして提供しているところもある。PCであるため拡張機能を付けやすいという点がこのソリューションを生んだ。

 さらに、利用シーンにおいて、テレビ会議システムとウェブ会議システムとを組み合わせて使用するケースも出てきている。つまり、ひとつの会議の中で、テレビ会議システムは映像と音声での会話に使い、ウェブ会議システムを併行してデータ共有のために使用するということだ。この場合、テレビ会議システムとウェブ会議システムはシステム的には連動していないし、通信のリンクも別々に接続している。ユーザーの運用で連動させていることになる。テレビ会議システム同士でもデータ共有(H.239)はできないことはない。しかし、このケースでは、テレビ会議システムの特長とウェブ会議システムの特長をうまく組み合わせた使い方とも言える。


ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]