OpenXは米国時間4月9日、米Yahooの元グローバル広告マーケットプレイス部門担当シニアバイスプレジデント(SVP)であるTim Cadogan氏を最高業務責任者(CEO)として迎え入れたことを発表した。同社はまた、拠点をロンドンからロサンゼルスに移転する計画についても明らかにした。
D: All Things DigitalのKara Swisher氏は次のように報じている。
Yahooに5年間勤めていたCadogan氏は、同社で検索部門や後に広告製品のSVPを担当した。広告部門では、同社の広告検索製品であるPanamaの立ち上げで重要な役割を担った。Yahoo入社以前はGoTo.com(現Overture)の初期メンバーだった。同氏は、YahooがOvertureを買収する直前に同社へ入社した。
Cadogan氏は、OpenX(先ごろOpenAdsから社名を変更した)で経営を指揮する予定である。同社は主要なオープンソースの広告サービスソフトウェアを開発しており、100カ国以上にまたがり10万のウェブサイトを持つ約3万のウェブパブリッシャーにサービスを提供している。
筆者がOpenXの創業者であるScott Switzer氏と先ごろ朝食をともにした際、本社の移転が話題になった。メディアとの距離が近くなるようニューヨークに拠点を移すのかと思っていたが、OpenXはハリウッドを選んだようだ。
OpenXは業界で最も期待できるオープンソース新興企業のうちの1社である。そのため、Switzer氏がこうした優れた人材を探し続けることは驚くことではないだろう。筆者がこのニュースで最も興味深かったことは、Yahoo(もしくは、少なくとも同社の従業員)が、オープンソース化をアピールし続けていることである。「オープンソースソフトウェアによって、既存ビジネスの破壊、市場の開放が起きる可能性がある」というCadogan氏の発言が引用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ