アイログは4月11日、各種製造、流通、小売業を対象としたサプライチェーンアプリケーション事業を日本市場において本格的に開始すると発表した。
同事業の製品群は、同社が2007年2月に買収したLogicToolsの製品とアイログの製造業特化型ソリューションなどで構成される。アイログでは、従来からシステムインテグレーターとの協業やプロフェッショナルコンサルティング案件として、サプライチェーンネットワークの計画立案、在庫最適化、工場の生産計画およびスケジューリングといった領域でのカスタムソリューションを提供してきた。サプライチェーンプランニング分野で実績のあるLogicToolsの買収は、こうした特定領域向けのビジネスを強化することが目的という。
SCM分野に提供されるアイログ製品は「ILOG Plant PowerOps(ILOG PPO)」「ILOG LogicNet Plus XE」「ILOG Inventory Analyst」の主に3製品となる。
ILOG PPOでは、工場の生産計画/スケジューリング。ILOG LogicNet Plus XEでは、戦略的ネットワーク計画立案、およびマルチサイト生産ソーシング。ILOG Inventory Analystでは、在庫最適化といった機能を提供する。ILOG PPOについては、バージョン3.0を2008年6月に、ILOG LogicNet Plus XEおよびILOG Inventory Analystについては、今夏の出荷を予定している。
アイログでは、これらの製品を既存のERPやSCMの補完的な機能を提供するものと位置づけ、日本市場では特に、金属(主に鉄鋼)、自動車、飲食、化学、製薬などの製造業、流通・小売業をターゲットとした販売を行っていく。初年度に10案件、3億円の売り上げを目指すという。