Googleの売上高、利益、そしてYahooとの良好な関係を見て、Microsoftは何を感じているだろうか。ねたみと怒りだろうと筆者は推測する。GoogleとYahooの良好な関係が長引くにつれてGoogleはますます利益を上げ、Yahooは簡単には買収されないという態度を示すようになるし、読者はMicrosoftがこれまで以上に買収を成立させたいという意欲を強めていると予測するかもしれない。MicrosoftはGoogleのビジネスモデルと成長の潜在力を欲しがっており、会長のBill Gates氏とCEOのSteve Ballmer氏が、Yahooと手を組んでGoogleによる世界支配(ちょうどMicrosoftがWindowsやOfficeでそうしたような)を阻止しようと動くのもごく自然な流れである。
Yahoo買収はGoogleに対抗するための戦略としては適切ではないと考えている専門家もいるが、Microsoftの幹部チームはYahoo買収に執着しているようだ。そしていったん何かを欲しいと思ったら、徹底的にそれを追求して妥協しないのがBallmer氏とMicrosoftの流儀である。
Microsoft-Yahoo連合がGoogleの成長を阻止できるかどうかは疑わしく、両社が巨大なナンバー2の地位に甘んじる可能性もある。株主は決着を付けてほしいと思っている。覇者となるのはGoogleから多少の支援を受けたAOL-Yahoo連合か、または別の組み合わせか、もしくはMicrosoft-Yahoo連合か。ウェブ時代でGoogleの支配が続いていることが、ひょっとするとMicrosoftにとっては買収価額の引き上げに向かう転機になるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ