数週間前、クレオの新人研修で講師をする機会があったんです。ボクが動機付けをしなきゃいけないのに、明るく元気な新人さん達に逆に勇気付けられちゃった。講義が終わり、扉が閉まりかけたエレベータに飛び乗ったボクは、目的階のボタンを押しながら自分の新人の頃を思い出した。
当時のボクは高校を出て働き始めたばかりでした。SEの見習いとして、銀行のオンラインシステムを開発するプロジェクトに配属された。
JCLやCOBOLの汎用機の時代です。うん十、うん百億円の総予算と、数百人で手分けをして開発している大プロジェクト。上司から「きっと、良い経験になるから」と言われ希望を持ってスタートした。
でも知識も経験もないボクには、自分のやってる作業の意味が分からないし、先輩には毎日どやされるし、あの頃は会社をやめる事ばかり考えていました。