OLPC元幹部、新たなSugarインターフェース推進団体Sugar Labsを設立

文:Erica Ogg(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-05-19 12:40

 低価格コンピューティングプロジェクトOne Laptop Per Child(OLPC)の元プレジデントであるWalter Bender氏が、Sugar Labsと呼ばれる非営利団体を設立した。Sugar Labsは、Bender氏がOLPCプロジェクト向けに開発したSugarグラフィカルインターフェースを推進する。

 Sugar Labsは、Sugar対応アプリケーションの開発者やSugarを自社のデバイスに利用したい他のハードウェアメーカーと協力していく予定だ。

 Bender氏はSugar Labsのウェブサイトで次のように述べている。「Sugar Labsは、特定のハードウェアプラットフォームに依存せず、またフリー、オープンソースソフトウェアの原理原則を維持し続けることにより、他の開発者が多様なインターフェース、アプリケーションを開発できるようにする。そして、政府や学校がその中から選択できるようにする」

 Bender氏の言う「他の開発者」リストには、人気の「Eee PC」で知られる台湾のPCメーカー、ASUSTeK Computer(ASUS)などの名前が挙げられている。

 Bender氏は4月にOLPCを退職した。これは、OLPCの創設者が、価格188ドルのXOノートPCにSugarとLinuxを使用することをあきらめ、代わりにWindows XPを導入する方向に傾いていることが明らかになった後のことだ。

 Microsoftは米国時間5月15日、XOノートPC向けにWindowsを提供することを正式に発表した。しかし、OLPCは今後もLinuxを搭載したPCも提供していく。OLPCの創設者兼会長のNicholas Negroponte氏はCNET News.comとのインタビューの中で、OLPCはSugarインターフェースのWindowsへの移植を目指しており、現在、その件について複数のサードパーティー企業と「交渉中」だと語った。そのサードパーティー企業の中には、Sugar Labsも含まれていると見られる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. ビジネスアプリケーション

    ITSMの手法を組織全体に拡張、エンタープライズサービス管理(ESM)がもたらすメリット

  5. セキュリティ

    身元確認は撮影方式からICチップ読取方式へ、公的個人認証(JPKI)が必要な理由とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]