ヘッジファンドや大株主、続々とC・アイカーン氏のヤフー委任状争奪戦支持を表明

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com) 翻訳校正:湯木進悟 2008年05月21日 06時44分

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 ヘッジファンドのThird Pointと、物言う株主であるT. Boone Pickens氏は、何百万株もの米Yahoo株式を買い進め、億万長者投資家のCarl Icahn氏がYahooに仕掛ける委任状争奪戦への支持を表明したと、複数報道が伝えている。

 Reutersの報道によれば、このほどThird Pointは、500万株以上にYahoo株式を買い増し、Icahn氏の委任状争奪戦を支援する方針を打ち出した。

 また、ある情報筋の話として、Third Pointは、1000万株までYahoo株式の買い増しを進めることも可能であると伝えられている。

 一方、米国時間5月20日のCNBCの報道によれば、T. Boone Pickens氏は、Icahn氏を上回る1000万株のYahoo株式を保有しているという(注:Becky Quick氏は、石油に関する報道のまさしく最後の部分で、Yahooについて、ちょっとした情報を明らかにしている)。

 Pickens氏は、いわゆる一般的な企業乗っ取り屋ではない。同氏は、1980年代に企業買収で名を馳せ、Forbes誌が毎年発表する富豪ランキングにも常連となる、伝説の石油王である。さらに同氏は、ヘッジファンドBP Capitalの創設者兼会長でもある。同氏は、2004年にJohn Kerry氏の大統領選への出馬を阻む一因ともなった、ベトナム戦争の退役軍人から成る「Swift Boat Veterans for Truth」への積極的な支持も、公式に明らかにしている。最近では、同氏は風力発電にも力を入れており、テキサス州では大型の風力発電所の建造を進めている

 Third PointおよびPickens氏の動きは、5000万株のYahoo株式を保有し、Icahn氏の新取締役提案への支持を先週表明したヘッジファンドのPaulson & Co.に加わるものとなる。

 Icahn氏は先週、委任状争奪戦の詳細を明らかにし、7月3日の株主総会にて、Yahooの現取締会役員らの追い出しを図る方針を公表した。

 同氏が提唱する新たな経営陣により、再びYahooとMicrosoftを交渉の席に着かせ、取引成立が目指されることになる。とはいえ、Icahn氏は、両社の交渉再開を促す上で、すでにある程度の成功を収めたと主張するかもしれないが、それがIcahn氏の望むような取引となるかに関しては、いまだ確たることは分かっていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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