営業利益で過去最高を達成した三菱電機
三菱電機は売上高が前年比5.0%増の4兆498億円、営業利益は過去最高となる前年比14.7%増の2672億円、税引前当期純利益は22.7%増の2266億円、当期純利益は28.4%増の1579億円となった。
同社では経営目標として、営業利益率5%以上、ROE10%以上、借入金比率15%以下を目指しているが、2007年度決算では営業利益率6.6%、ROE15.1%と目標を達成。借入金比率は15.8%と目標には達しなかったものの、前年度に比べて改善している。
セグメント別では、情報通信システムの売上高が6%減の6443億円、営業利益は184億円減少の23億円。携帯電話が受注、売上高ともに減少したのが影響したが、一方でシステムインテグレーション事業などが伸張したという。
家庭電器の売上高は前年比8%増の1兆2億円、営業利益は308億円増加の674億円。海外の空調機器および太陽光発電システム、国内電気温水器などが増加した。重電システムも売上高は前年比11%増の1兆579億円と伸張した。
また、同社は携帯電話事業の終息に伴う事業構造再編費用として204億円を計上。当初予定の約170億円から拡大している。
2008年度の連結業績は、売上高が前年並となる4兆500億円、営業利益は0.3%増の2680億円、税引前利益は5.9%増の2400億円、当期純利益は前年並の1580億円との見通しを示している。