グーグル、企業向けサイト検索サービスをアップデート--名称は「Google Site Search」に

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部、ラテックス・インターナショナル 2008年06月03日 16時42分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE 地味だが大きな規模で、Googleは自社が持つ検索市場の影響力の一部を顧客と共有する。

 多数の検索エンジン最適化コンサルタントが証言しているように、Googleはインターネット検索結果をランキングするためのパラメータを厳しく管理している。Googleの影響力はあまりにも巨大で、検索結果のトップにランクされたサイトと下位にランクされたサイトには大きな開きがある。

 しかし、Googleに料金を払って自分の資産内でGoogleの検索技術を利用するウェブサイト運営者がGoogleのサービスに抱く期待は、異なる。このような顧客に対し、Googleは今回、検索結果に関する管理をある程度共有することになった。

 Googleは「Custom Search Business Edition」として2007年7月にサービスを開始し、11月には展開国を拡大した。Googleでエンタープライズおよび中小企業検索担当プロダクトマネージャーを務めるNitin Mangtani氏によると、今回、「Google Site Search」と名称も変更したという。

 「今回のローンチでは、ウェブマスターはインデックスと同時に、自分たちの検索結果をカスタマイズできるようになる」とMangtani氏は説明する。

 Google Site Searchの年間料金は、Googleがインデックスするウェブページ数により異なる。5000ページまでは100ドル、5万ページまでは500ドル、10万ページまでは850ドル、30万ページまでは2250ドルで、これを上回る場合は個別に問い合わせとなる。

新機能

 Google Site Searchのいくつかの点はそのままだ。Google Site Searchの利用者は、サイトで公開されているページのGoogleの検索結果を表示する検索ボックスをウェブサイトに組み込める。結果の表示はカスタマイズ可能で、Googleの広告収入を共有することもできる。

 新しい点は、利用者が検索結果に影響を及ぼす方法が3つ用意されていることだ。

  • 利用者は、「同義語」を使って、Googleがサイト特有の用語の解釈に利用できるカスタムディクショナリをアップロードできる。たとえば、銀行の場合、自社のサイトでは「SD」が「貸金庫」と解釈されて検索されるようにすることが可能になる。
  • 「日付バイアス」では、最近公開された文書が検索結果の上位に表示されるようにすることができる。
  • 「検索結果上位バイアス」では、特定の文書を検索結果の上位に表示できる。この機能は、たとえば、特定のカメラメーカーと販売促進で提携しているデジタルカメラを販売する場合に便利だろうと、Mangtani氏は述べている。あるいは、これを利用して、オンラインカタログを優先的に検索結果に表示することもできる。

 検索業界で反発を招いている「キャッシュバック」構想のような印象を与えるとすれば、そうだ。

 しかしながら、Googleは、ユーザーが設定可能な検索結果がGoogleのメイン検索サイトに影響を及ぼすことがないよう、十分に配慮した。「Google Site Searchの利用者のために行っている特別なインデックス作成がGoogle.comのランキングに影響を及ぼすことはない」とMangtani氏は述べている。

 Googleは現在、Google Site Search独自のインデックスで標準的なGoogle.comの検索インデックスを補っているため、秘密裏には可能だとMangtani氏は言う。また、Googleウェブクローラーは、通常のGoogleインデックスとは別のスケジュールでインデックスを更新しているということだ。

 Google Site Searchはサ―ビスとしてのソフトウェアの一例であり、Googleが自社のサーバで運営し、顧客が利用できるテクノロジである。しかし、Googleはまた、企業が自社のサイトにインストールできる検索アプライアンスを物理サーバの形で提供している。この検索アプライアンスは、企業ファイアウォールの内側に限定されている情報など、内部の検索結果を表示するためのものだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウドコンピューティング

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化