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公衆無線LANを社内LAN環境に取り入れる、企業向けホットスポット新活用法 - (page 3)

梅田正隆(ロビンソン)

2008-06-12 08:00

 実際に、大きなシステムを開発するようなプロジェクトでは、様々なベンダーから大勢の開発者が発注元に集まって仕事を進めます。このような場合、社外の開発者に対して無制限に社内LANを解放するわけにはいきません。そこで、社内LANへのアクセス権を外部の開発者1人1人に対して設定することになりますが、これにはたいへんな手間がかかります。そこで、発注元の企業で社内LANへのアクセスを制御したホットスポットを用意し、外部の開発者が個別にホットスポットを契約して利用するといった使い方もあります。

--企業向けサービスを契約している企業の数はどのぐらいですか。

 900社を超えています。ただ、全社員が契約している企業もあれば、特定の部門だけが契約している企業もあって、契約形態は様々です。企業専用にホットスポットを設置し、若干のカスタマイズを施して提供している企業は、100社に満たない程度です。まだまだ当社のサービスをうまく活用している企業は少ない、と言えるかもしれません。

 ホットスポットを社内に導入することの便利さを、多くの企業に理解していただきたいと思っています。このサービスは、無線LANの機器を買う必要がないのはもちろん、機器の設置や管理も当社が行うため、情報システム部門にとっても手離れが良いのです。アクセスポイントをビル内や地方拠点に何十台も設置すると管理に手間がかかりますが、当社ではすでに事業として全国に数千ものアクセスポイントを設置し保守していますから、企業内の設備もその一部として保守できるのです。当然、設備については24時間、全国を監視しているので、何かあれば当社が自発的に発見し対応できます。このように、無線LANに関する業務をフルアウトソースできることがこのサービスの大きなメリットと言えます。

ユーザーがアクセス手段を意識する必要はない

--モバイルでの通信手段としてはイー・モバイルやNTTドコモのFOMAなどもありますが、これらのデータ通信と比較したホットスポットの優位性は何でしょうか。

 無線技術に一長一短あるのは当たり前だと思います。エンドユーザーの観点では、便利に使えることが一番ですから、イー・モバイルやFOMAなどの他の通信とも連携させながら、自然体で使ってもらえるサービスを提供していくべきだと考えています。

 そうしたことを踏まえ、現在ホットスポットはソフトバンクテレコムのBBモバイルポイントのローミングサービスを提供しています。ユーザーにできるだけ不便をかけないよう、PC向けのソフトウェアを提供して自動ログインできるような仕組みを取り入れています。その延長に、ユーザーが求める様々な網との連携があると考えています。ユーザーは便利に無線環境が利用できれば良いのであって、アクセス手段を意識する必要はないと思っています。

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