#3:強固なパスワードが不可欠である
Linux PCにおいて、あなたのパスワードは何よりも重要な黄金の鍵だと言える。しかし、そのパスワードを他人に漏らしたり、脆弱なパスワードを使用している場合、あなたの黄金の鍵は皆の黄金の鍵となってしまうおそれがある。そして、あなたがUbuntuのようなディストリビューションを使用している場合、Fedoraなどを使用している場合に比べると、そのパスワードによって格段に広範なアクセスが許されてしまうようになるはずだ。このため、パスワードは強固なものにしておかなければならない。なお、利用可能なパスワード生成器は(Automated Password Generatorを初めとして)数多くある。
#4:ファイル共有プログラムには危険がつきまとう
多くのLinuxユーザーがファイル共有を行っていることは私も知っている。あなたが家庭でそのリスクを冒したいというのであれば、それはあなたの判断である。しかし職場においては、あなた自身(あるいはあなたの会社)が訴訟対象となる可能性を開くだけではなく、あなたの仕事用PCに保存されている機密データにアクセスしようとしている他のユーザーに対してその入り口を開いてしまうことにもなる。このため、ファイル共有ツールは原則としてインストールすべきではないのである。
#5:定期的にアップデートを行うことは良い習慣である
LinuxはWindowsとは違っている。Windowsの場合、セキュリティアップデートはMicrosoftがリリースしない限り入手できない(それには何カ月もかかる可能性がある)。これに対してLinuxの場合、セキュリティ上の欠陥が発見されて数時間、あるいは数十分以内にセキュリティアップデートを入手することができる。また、KDEとGNOMEではいずれも、パネルに登録できるアップデート用のアプレットが用意されている。私はいつも、アップデートがリリースされた時点でそのことが通知されるよう、そういったアプレットを稼働させておくことを勧めている。セキュリティアップデートを先送りにしてはいけない。セキュリティアップデートは、それなりの理由があるからこそリリースされるのだ。