Microsoftは米国時間6月30日、企業向けの新しいライセンスのオプションとして「Select Plus」を追加することを発表した。同オプションは主として、中規模企業を対象にしている。
Select Plusは、特定の期間にしばられないこと、企業の子会社同士が集まって購買力を発揮できるという2つの魅力を持つ。
Select Plusは、ライセンスオプションの数を減らそうとするMicrosoftのトレンドに逆行する。Microsoftは、2006年には107プログラムあったライセンスの種類を2007年に23に絞り込んでいる。今回のSelect Plusにより、Microsoftのライセンスプログラム数は26に増える。
新しいオプションを加えることになったが、MicrosoftのバイスプレジデントJoe Matz氏はこれについて、Select Plusはニーズを満たすものだと説明する。
「Selectには顧客が望むほどの柔軟性がなく、結果として多くの企業が複数の契約を結ぶ状態となってしまった」とMatz氏は言う。MicrosoftはSelectを廃止するわけではないが、今後Select Plusを選択する顧客が増えると見ている。
Microsoftのライセンスプログラムのコストと複雑性について、一部顧客やアナリストはこれまで、非難をあらわにしてきた。
Forresterは先日発表した報告書で、Microsoftが提供するどのライセンスが自社にとって経済的にフィットするのかについて、何カ月も前から試算するよう、自社顧客に推奨している。Forresterはまた、Microsoftのサポートプログラム「Software Assurance」はライバルが提供する同等サービスよりも割高だとも指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ