日本インフォア・グローバル・ソリューションズ(インフォア)は7月3日、企業が保有する設備のエネルギー効率やCO2排出量などを可視化する機能を搭載した設備資産管理(EAM:Enterprise Asset Management)ソリューション「Infor EAM Asset Sustainability Edition」の提供を開始した。
「Infor EAM」は、企業が保有する設備資産の保守業務を統合管理する設備資産管理機能と、その資産の稼動効率や保守コストを分析するレポート機能を統合した製品。新しい「Infor EAM Asset Sustainability Edition」では、従来の設備資産管理の機能に加えて、エネルギー消費追跡、エネルギー効率指標、アラート管理、CO2管理、設備投資計画、冷媒排出管理といった機能を追加しており、多数の設備資産を持つ工場や各種施設において、エネルギー効率向上とグリーン化の視点を加えた保全戦略を実現できるという。
個々の設備資産のエネルギー効率の経時変化を追跡し、エネルギー効率が設定した許容範囲より悪化した時点で、自動的に設備保全作業指示を発令することが可能。また、KPIやレポートにエネルギー効率やコスト、CO2排出量等を盛り込むことができるという。
従来、企業における“グリーンIT”への取り組みとしては、エネルギー調達方法の検討やハードウェアでの省電力、省スペース化対策などが中心となっていたが、インフォアでは今後、ソフトウェアによるグリーン化支援、いわゆる“グリーン by IT”の動きが盛んになると見ており、自社製品を通じた企業のグリーン化計画を支援していきたいとしている。
