SAS Institute Japanは7月9日、企業活動を財務状況だけでなく、環境や社会的な側面を含めて分析評価し、経営課題の解決を支援するソリューション「SAS Sustainability Management」を日本市場に投入すると発表した。提供開始は7月25日。
Sustainability(サステナビリティ)は「持続可能性」と訳され、経営的な観点では、、企業活動における環境への影響、社会的責任および経済的側面の「トリプルボトムライン」のバランスを目指す考え方。SAS Sustainability Managementは、企業がサステナビリティ戦略を策定、実行し、継続的に改善していくためのパフォーマンス管理を実現するソリューションという。
フレームワークとしては、企業のサステナビリティレポートに関するガイドラインであるGRI(Global Reporting Initiative)を採用。従来の財務情報を主とした企業パフォーマンス管理に、二酸化炭素排出量や雇用実績といった指標を取り入れ、収益性と環境配慮を両立させるバランスの算定を支援するという。
SAS Institute Japan、代表取締役社長の吉田仁志氏は、「サステナビリティは、企業イメージ向上のためのお題目から収益に直結する現実となっており、最優先の経営課題となりつつある。その一方で、企業にはその実践が困難との認識がある」と現状を指摘。SAS Sustainability Managementは、指標の「見える化」と、企業活動を最適化する「予見力」によって、サステナビリティ経営を支援するものであるとした。
SAS Sustainability Managementの参考価格は、最小構成で約3000万円より。