AMDの新CEO、インテルの「Atom」チップへの対抗プランを語る - (page 2)

文:Brooke Crothers(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2008-07-22 13:55

 Rivet氏は、「45ナノメートルを継続する戦略により、コスト構造が改善される」と述べ、利益性の改善に「アセットスマート、Hector(Ruiz氏)がこれまで成し遂げてきたことを取り入れ、完結させる」と付け加えた。アナリストはこのアウトソーシング戦略をアセットライトと呼んでいるが、AMDでは「アセットスマート」とも呼ばれている。前CEOのHector Ruiz氏は、同社に引き続きとどまってアセットライト戦略を遂行する。

 Rivet氏はさらに、アセットライトは「AMDの大きな改革となる」とも述べた。

 次の45ナノメートルプロセッサの製造について、Meyer氏は、「AMDの45ナノメートル計画は順調だ。実際に製造を始めたのは前四半期の終わり頃だが、第4四半期の始めには出荷台数が軌道に乗るだろう」と述べた。AMDは現在、ほとんどのシリコンで65ナノメートル製造プロセスを使用している。一方、Intelは2007年から45ナノメートルプロセッサを出荷しており、最新の「Centrino 2」プロセッサは45ナノメートルプロセスで製造されている。

 Rivet氏によれば、新しいグラフィックスチップも利益性の改善に一役買うことになるという。「新しい4800シリーズは市場最高の製品になり、間違いなく、売上総利益に貢献するだろう」とRivet氏は述べた。AMDは、極めて重要な財務指標である売上総利益を40%以上にしようと努力している。現在の指標は37%だ。ちなみに、第2四半期のIntelの売上総利益は56%をわずかに下回っていた。

 一般的な利益に関して、Rivet氏は、「AMDは現在、利益からほど遠い状態にある。最も重要なのは、純利益レベルではなく、営業収入レベルでの営業利益だ。まずはそのレベルに到達してから、純利益に取り組むことになるだろう」と述べた。Rivet氏は、AMDは下期に営業利益を示せるだろうと語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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