この連載では「経営者が知るべきバズワードの裏」と題して、企業の中でビジネスを考え、ITをそこに活用したいという方々を対象に、バズワードの真の姿を明らかにしていこうと思います。つまり、あなたのビジネスに今話題のITはどう役立つの? という視点でバズワードを見ていきます。第1回はSaaS。初回だけに前置きが長いですが、本題までちゃんと読んでくださいね。
バズワードとは?
先ずは英語道場モードでスタートしましょう。
Buzzとは、蜂がとんでいるときのあのブーン、ブーンという音の事をさす擬音語です。擬音語とはあるモノが発する音を文字で表したもの。言語が違うと音の受け取り方が違います。たとえば、犬は日本ではワンワンですが、英語ではbow-bowとなります。面白いですね。つまりbuzzの意味は単純に音を表しているだけです。
言葉は、語源から派生して意味を広げていきます。まずは、蜂がブンブン頭の周りを飛ばれるイメージから騒がしいという意味が生まれました。
When Rock star suddenly appeared at library, boys and girls were buzzed with excitement.
さらに「騒がしい」から派生して「熱狂する」という意味もあります。
Apple fanboys have buzzed about new 3G iPhone since the new iPhone’s rumor were spread.
ブンブンの音から「電話する」という意味もあります。
Give me a buzz.
しかし熱狂も度が過ぎると、ただ耳障りなだけです。Buzz wordのBuzzはここから来ていて、過度に使わされて耳障りな言葉を指します。想像してみて下さい、皆さんの頭の上に沢山の蜂が飛び廻り、ASP〜、SaaS〜、Web 2.0〜とうなりながら飛んでいるのを。皆さん、どう対処していますか?もういい加減にしてくれ!!、と振り払ってしまっていませんか? 下手すると殺虫剤で全部殺してしまっていませんか?
実は、それは大きな間違いなのです。