No.3: 企業ブランドに合ったサイトを作ろう
Bodine氏は、「オンラインでビジネスをしている多くの企業は、ブランド力の向上を目標としている」と話す。その目標を達成するためにも、サイトは企業ブランドをサポートするものでなくてはならないが、「実はこうした企業の多くが、自社ブランドについて理解しきれていない」とBodine氏。オンライン上のブランディングと企業のブランディングを一致させるためにも、Bodine氏はまず自社ブランドとは何であるかを文書化し、オンラインビジネス担当者全員に理解してもらうことが重要だと述べている。
No.2: サイトのパフォーマンスをビジネス的視点で計算しよう
Bodine氏は、意外にも自社サイトとビジネスの関係を理解していない企業が多いことも指摘している。ユーザーエクスペリエンス向上を目的にサイトをリニューアルする際にも、ROI(投資対効果)を計算していないケースが多いというのだ。リニューアルにあたっては、トラフィックやコンバージョンレートなどを基にリニューアル後の数値目標を決め、それが達成できるのか、達成できた際の利益も含めて計算した上でサイトの構築に臨むべきだとBodine氏。
ただし、ROIが見えないからといって全くリニューアルしなくていいわけではないとBodine氏は指摘する。ウェブの技術は常に進化しており、数年たてばサイトが古く見えてしまうこともあるほか、サイトのターゲットが変わることもあるからだ。つまり、リニューアルは必要不可欠であることに変わりはないが、やはりその際には利益との結びつきを常に意識すべきだとBodine氏は強調する。
No.1: オフラインのことも視野に入れよう
最後のポイントとしてBodine氏は、「オンラインだけでなく、さまざまな経路で企業にアクセスするユーザーがいることを忘れてはならない」と話す。電話やダイレクトメール、雑誌の広告など、ユーザーが企業の情報を入手する方法はオンラインに限らないからだ。それぞれの情報が違っていると混乱を招きかねない。「ウェブサイトだけが独立して成り立っているわけではないことを常に忘れず、あらゆる経路の情報を見直しつつサイトを作り上げるべき」とBodine氏は述べた。