Open Tech Inc.というコンピュータメーカーが、MacクローンメーカーPsystarに続いて、AppleのMac OS Xが動くコンピュータを発表した。Psystarは最近Appleから提訴されている。
これについて、Open Techは、同社の製品はOS Xをプレインストールも同梱もしておらず、利用者自身がOS Xを購入しインストールするため、Appleのライセンスに直接抵触することはないとしている。
Mac OS Xは、Extensible Firmware Interface(EFI)と呼ばれる特別なファームウェアがハードウェア上で動作していることを前提にしている。したがって、Apple以外のハードウェアシステムはこれをエミュレートしなければならず、インストールは簡単ではない。同社のウェブサイトは利用者自身がOS Xをインストールする必要があるとし、インストール用ソフトウェアを含むキットを提供する可能性を示唆している。
「OS X Leopardはプレインストールも同梱もされていないが、他社からOpen Tech互換のインストールディスクを購入するか、当社のDIYキットを使って自分でインストールすることができる」。ただし、現在、これを含む文章はウェブサイトから削除されている。
同社ウェブサイトによると、Open Tech HomeとOpen Tech XTという2種類のモデルがあり、価格はそれぞれ620ドルと1200ドル。
Open Tech HomeはプロセッサにIntel Core 2 Duo(2.4GHz)を採用し、500Gバイトのハードドライブ、2GバイトのDDR RAM、Nvidia Geforce 8600 GTグラフィックスカードを搭載する。一方、Open Tech XTはプロセッサにIntel Core 2 Quad Q6600(2.4GHz)、640Gバイトのハードドライブ、4GバイトのDDR2 800MHzのRAM、Nvidia Geforce 8800 GTグラフィックスカードを搭載する。
どちらも近日発売とされているが、発売予定日の記載はない。
なお、同社のウェブサイトドメインの.tkは、ニュージーランド領トケラウに割り当てられたものだ。セキュリティ企業McAfeeによると、これは詐欺で広く使われているドメインの1つだという。サイトの一部はFreewebs.comにホストされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ