では、どうやって勉強するのでしょうか?
大学受験の影響で、「文法なんて古文の活用を覚えるのと同じだ」なんて思っている人はいませんか? 文法をリスニングやリーディング、ライティングに活用できない理由は単純で、身についていない段階の適当な勉強で終わってしまっているからです。ここで、英語道場流の具体的な文法勉強方法を伝授しましょう。
文法の教材を選ぼう
文法に関しては、体に覚えこませることが重要です。体に覚えこませることとは、「何度も」書いて、読んで、確認を繰り返すことです。そのためには、あまり大作的な教材を選ばないのがコツです。網羅性やチェックのしやすさがポイントで、筆者の経験ではTOEIC教材よりも、長年支持され内容が更新されている大学受験の教材がお勧めです。
TOEIC教材にもよい本はありますが、小銭持ちのサラリーマンを対象とした、売れるためのキャッチフレーズ先行型が多くハズレも多い。一方、大学受験の方は、購入する側も切実ですし、本当によく研究されています。自分が受験に使った教材を引っ張り出してくるのもいいかもしれません。筆者のお勧めは、受験の神様とも言われる伊藤和夫さんの「新・英文法頻出問題演習」(駿台文庫)です。筆者の時代には文法セクションと熟語セクションが1冊でしたが、現在は別冊になっているので文法のみ(パートI)で購入ができます。
いかにして勉強を進めるか
ちまたの勉強方法では、「新・英文法頻出問題演習」以外にも、より詳細な文法書を読み込む必要があると言われますが、それは次のステップです。まずは、「新・英文法頻出問題演習」を中心に文法の基礎固めをする方法を伝授します。これは会話にも役立ちますのでお忘れなく。
Step1:問題を解く
この本のよい所は、右ページに問題、左ページに答えがあるというシンプルな構成にあります。気軽に外に持ち出して何度もチェックすることが可能です。まずは、自分のペースに合ったページ数を決めて、答えを見ないで解いてみましょう。わからなくても考えて解答するのです。解答は決して本に書き込まず、別紙を用意しましょう。