#6:DNSサーバのアドレスをハードコーディングする
私は今まで、DNSサーバのアドレスが解決できないことに端を発するネットワーク障害に数え切れないほど遭遇してきた。このため、私はDNSサーバのアドレスを/etc/resolv.confファイルにハードコーディングすることを習慣付けるようになったのだ。この記述フォーマットは以下の通りである。
nameserver IPアドレス
ここで、「IPアドレス」にはDNSサーバの実際のアドレスを指定する。なお、サーバはいくつ登録しても構わない。
#7:ClamAVをインストールする
メールサーバを運用している場合、ウィルス対策は必須である。Linuxを利用しており、運用中のメールサーバは99.9999999%の確率でウイルスに対する免疫を持っていると判っていたとしても、そのメールサーバからメールをダウンロードするクライアントすべてがウイルスに対する免疫を持っているということにはならないのだ。このことを念頭に置き、LinuxメールサーバにClamAVといったウイルス対策ソフトウェアをインストールしておくことで、管理者としてのあなたの仕事はずっと楽になるはずだ。そうすることで安心感を得ることができるうえに、ユーザーがあなたのオフィスまで文句を言いに来るという事態を避けることができるはずである。
#8:IPアドレスを手作業で設定する方法を知っておく
もちろん、IPアドレスを設定するためのGUIツールは存在している。そして、当然のことながらそれらはちゃんと動作する。しかし、どういったOSを使用していようと、管理者としての経験が長くなると、仕事をこなしていくうえで予備のツールを持っておくに越したことはないということが判ってくるのだ。Linuxのネットワーク設定を行うための優れた予備ツールとしてifconfigコマンドを挙げることができる。このコマンドを用いることで、(引数を指定せずとも)ネットワークカードの情報を取得できるだけでなく、ネットワークカードを手作業で設定することもできるのだ。こういった設定は以下のようにして行う。
/sbin/ifconfig eth0 192.168.1.10 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255
上記の設定例において、あなたの環境に特有の部分は、もちろんのことながら置き換える必要がある。