ソーシャルネットワークでは友だちがすべてではないだろうか。だが、ソーシャルネットワークの背景にある競争について考えるとき、70年代のWarの曲「Why can't we be friends?(邦題:仲間よ目をさませ!)」が思い出されるのである。
この曲が頭に浮かぶのは、特に、GoogleのOpenSocial Foundationについてである。OpenSocial Foundationとは、オープンな開発者向けプラットフォームであるOpenSocialの普及を促進するために、先週に公式に設立された非営利組織だ。OpenSocialは、ソーシャルネットワーク用のAPIの、共通セットである。企業がソーシャルネットワークや関連アプリケーションを簡単に作成して、同プラットフォームを使用する他のソーシャルネットワークとシームレスに動作させることができるように設計されたものだ(「Facebook」の開発者向けプラットフォームに対抗するためでもある、と主張する人もいる)。
OpenSocialの前提を疑っている、つまりこれがただの非競争的な計画なのだろうかと懸念していた企業は、非営利団体であることを知って安心することだろう。
OpenSocial FoundationのブログのなかでDan Peterson氏は、「この組織は、OpenSocialがあらゆる人に、無償で、永久に実装されていくことを目的としている」と述べた。
具体的には、OpenSocial Foundationは、特に、プラットフォームの変更や増大に合わせて、テクノロジの運用ガイドラインや知的財産の詳細を提供する。
(これらすべては、Microsoftがストリーミングメディアの圧縮方式、またはコーデックを業界標準化団体に提示して、結果としてハリウッドに採用されたことを思い出させる。批評家たちはMicrosoftの過去の独占的なやり方を警戒していた)。
OpenSocial Foundationに関していえば、業界から広く新しい役員が選出されている。ソーシャルネットワーク「hi5」のプロダクトディレクターAnil Dharni氏、GoogleのエンジニアリングディレクターDavid Glazer氏、映画サイト「Flixster」の設立者Joe Greenstein氏、MySpaceのエンジニアリング担当バイスプレジデントAllen Hurff氏、Yahooのプラットフォーム担当バイスプレジデントのSam Pullara氏が含まれる。
この団体はコミュニティー全体からさらに2名のメンバーを投票によって選出する予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ