「OpenSocial Foundation」、正式に設立--OpenSocialの普及を目指す

文:Stefanie Olsen(CNET News.com) 翻訳校正:川村インターナショナル

2008-09-08 13:20

 ソーシャルネットワークでは友だちがすべてではないだろうか。だが、ソーシャルネットワークの背景にある競争について考えるとき、70年代のWarの曲「Why can't we be friends?(邦題:仲間よ目をさませ!)」が思い出されるのである。

 この曲が頭に浮かぶのは、特に、GoogleのOpenSocial Foundationについてである。OpenSocial Foundationとは、オープンな開発者向けプラットフォームであるOpenSocialの普及を促進するために、先週に公式に設立された非営利組織だ。OpenSocialは、ソーシャルネットワーク用のAPIの、共通セットである。企業がソーシャルネットワークや関連アプリケーションを簡単に作成して、同プラットフォームを使用する他のソーシャルネットワークとシームレスに動作させることができるように設計されたものだ(「Facebook」の開発者向けプラットフォームに対抗するためでもある、と主張する人もいる)。

 OpenSocialの前提を疑っている、つまりこれがただの非競争的な計画なのだろうかと懸念していた企業は、非営利団体であることを知って安心することだろう。

 OpenSocial FoundationのブログのなかでDan Peterson氏は、「この組織は、OpenSocialがあらゆる人に、無償で、永久に実装されていくことを目的としている」と述べた。

 具体的には、OpenSocial Foundationは、特に、プラットフォームの変更や増大に合わせて、テクノロジの運用ガイドラインや知的財産の詳細を提供する。

(これらすべては、Microsoftがストリーミングメディアの圧縮方式、またはコーデックを業界標準化団体に提示して、結果としてハリウッドに採用されたことを思い出させる。批評家たちはMicrosoftの過去の独占的なやり方を警戒していた)。

 OpenSocial Foundationに関していえば、業界から広く新しい役員が選出されている。ソーシャルネットワーク「hi5」のプロダクトディレクターAnil Dharni氏、GoogleのエンジニアリングディレクターDavid Glazer氏、映画サイト「Flixster」の設立者Joe Greenstein氏、MySpaceのエンジニアリング担当バイスプレジデントAllen Hurff氏、Yahooのプラットフォーム担当バイスプレジデントのSam Pullara氏が含まれる。

 この団体はコミュニティー全体からさらに2名のメンバーを投票によって選出する予定である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]