ICTの定義、言えますか?

エリック松永

2008-09-10 08:30

考えてみればよく分からないICT

 これまで5回にわたってバズワードに悩まされないために、それぞれのバズワードが秘めた言葉の本質的な意味について解説してきました。しかし、SaaS、SOA、Web2.0といった言葉は、ITを考えるにあたり重要な言葉なのですが、もしかしたら経営者の方には聞いたことがないものもあったかもしれません。しかし、今回お話するICTという言葉は絶対に聞いたことがあるはずです。

 ICT――なにかと耳にするバズワードです。しかし、いざその定義を問われると困ってしまうのではないでしょうか。

 IはInformation、TはTechnology。ではCはというとCommunicationです(ICT:Information and Communication Technology)。ICTという言葉は最近、CMなどで通信事業者がよく使うので通信や回線のイメージが付いてしまっているかもしれませんが、まずそのイメージは忘れてください。

 ICTは、非常に広い概念です。どうとらえるか、いや、どこを重視するかは、あなたの会社や事業が外部と、何を使ってどういったことを「コミュニケート」するかによって変わってくるのです。そういう意味では「あなたなりのICTの定義」ができて初めてIT活用の姿が思い描けているというベンチマークのようなものなのかもしれません。

 今回は、ここでのお話を元にあなたなりのICTを考えながら読んでみてください。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]