Web2.0時代の情報活用--プロフェッショナルが語るITを活用したビジネス革新 - (page 3)

ZDNet Japan Ad Special

2008-09-16 16:12

Web2.0時代のエンタープライズサーチ

吉川日出行氏 みずほ情報総研株式会社 吉川日出行氏
みずほ情報総研株式会社

 エンタープライズセッションの最新トレンド講演に登場したみずほ情報総研の技術士(情報工学部門)ITコーディネーター、吉川日出行氏は、「Web2.0時代のエンタープライズサーチ」をテーマに、情報爆発時代に求められる企業内情報のファインダビリティとは何かを、Web2.0を企業情報システムへ活用するEnterprise2.0と共に紹介した。

 「2010年には、デジタル情報は988エキサバイト(1エキサバイトは1TBの100万倍)になると言われている(IDC調べ)。いま企業で起きているのは情報爆発と情報洪水だ。そのため日常業務においてほしい情報が手に入らない割合が社外で4割弱、社内で3割強となっている(みずほ情報総研調べ)」(吉川氏)

 同社の調査では、情報の検索時に特にストレスとなっているのが、「役に立つかどうか分からない」「膨大な件数がヒットする」「ほしい情報が上位に出てこない」「新しい情報かどうか判断できない」など。さらにナレッジワーカーが最も質の高いコミュニケーションに選んだのが、今までどおり電話や会議であり、インターネットやイントラネットではなかったという。

 「こうした課題を解決するためには、目的に応じた検索手法を選ぶことが必要になる」と吉川氏は言う。

 同社では、「既知情報検索/再入手」「探求検索」「巡回/捜索」「散策」の4つの検索シーンに分類し、 それぞれに最適な検索環境の実現を目指している。また、Web2.0時代の検索におけるキーワードは「集合知」であり、システムのアクセスログや利用履歴など、ユーザーの行動を"知恵"に変えるための仕組みが模索されている。

 吉川氏は、「こうした仕組みは個別に作るのではなく、共通基盤として導入することが有効になる。その基盤がエンタープライズサーチであり、エンタープライズサーチを導入することで、より幅広い企業内外の検索ニーズに、よりすばやく効率的に対応することが可能になる」と話している。

成果品ドキュメントとメールは宝の山

エンタープライズサーチ Workshop 2008 当日講演資料配布中

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]