成果品ドキュメントとメールは宝の山
エンタープライズセッションの先進取組み講演に登場した中電技術コンサルタントの情報事業部長、中村仁士氏は、「成果品ドキュメントとメールは宝の山 統合検索システムご紹介」をテーマに講演した。
中電技術コンサルタントでは、同カンファレンスを主催するアクセラテクノロジの企業内検索ポータル「Accela BizSearch」を2002年に導入。業務成果物やNotesメール、Oracleデータベースなど、データの所在を利用者が意識することなく横断的に検索できるシステムを約1カ月で開発した。

中電技術コンサルタント株式会社 情報事業部長
このシステムの特長は、全文表示や要約表示、並び替え、絞り込みなどの基本的な検索機能がすべて搭載されており、異なる格納先であっても一括して情報を検索できるのはもちろん、Microsoft WordやExcelの作成者名や業務担当者、発注者などの属性から本当に必要な情報を持っているのは誰なのかを導き出す「KnowWho機能」が搭載されていることだ。
中村氏は、「最大のポイントは役職員が毎日使うポータルの一機能として搭載されていること。報告書や図面、写真、測量データ、地質データなど、求める情報をシステムが自動検索してくれるので、過去の業務から学べることはもちろん、品質や工程の管理でも大きな成果を上げている」と話す。
「検索システムは単に導入すれば良いというものではなく、検索結果が利用者の役に立たなければ使用されない。しかし、情報収集の効率化や検索データ作成作業の省力化、ストレージなどリソースの効率的利用ができるなど期待できる効果も大きく、ユーザーの視点から企業内検索システムを構築することが重要になる」(中村氏)
8社×10分:エンタープライズサーチを一気に斜め聞き
最後に行われたソリューションセッションでは、「エンタープライズ関連ソリューション一気斜め聴き」として、アクセラテクノロジと、パートナー7社(NECソフト、NTTソフトウェア、オーシャンブリッジ、PFU、富士通中部システムズ、みずほ情報総研、リアルコム)が登場した。
セッションでは、まず司会・進行役でもあるアクセラテクノロジの代表取締役社長、進藤達也氏が挨拶したあと、各社それぞれ持ち時間10分で、「ナレッジ活用」「見える化」「Notes検索」「内部統制」などの切り口で、各社の製品やソリューション、サービスなどを一気に紹介している。
通常の製品紹介とは異なり、テーマを決めて各社わずか10分間でプレゼンテーションを行うことで、来場者もエンタープライズサーチに関するソリューションを一度に知ることができるという、非常にユニークな試みのセッションとなった。