モノマネ芸人に学ぶ
「キターーーーー!」テレビでは毎日モノマネ芸人が大活躍していますね。モノマネ芸人は、モノマネをする対象人物の特徴を研究しつくしています。彼らは、お決まりのフレーズを中心に本物とそっくりな話し方をします。ただ似ているだけでは飽きてしまいますが、彼らの芸が面白いのは、その人の特徴をさらに強調しているからです。特徴を強調するためには、その人の発音を徹底的に研究することから始まっているはずです。
英語の発音をよくするには、モノマネ芸人が練習するように集中して英語をモノマネすることです。そのためには、基礎中の基礎の英文を徹底的に研究し、モノマネする必要があります。集中して発音を修正するには、多くの文の発音を分析するより、少ない素材を徹底的に研究し、まねるのです。
実は、発音の矯正に威力を発揮するスーパー教材が毎月たった400円足らずで入手できます。それが、NHKのラジオ講座です。ラジオ講座のテキストは、多大な時間と労力をかけて作られた精度の高い教材です。しかし、最近はレベルごとにバリエーションがありすぎて、どの教材を選んだらいいのか迷う人も多いようです。

実は、以前の道場で3文型の重要性をお話しましたが、そのベースはNHKの「基礎英語」にあります。論より証拠、実際に基礎英語の1と2を手にとって内容をご覧いただきたい。3文型でこれだけ多くの表現ができることに驚くだけでなく、中学1〜2年レベルといっても意外と難しいことに驚くはずです。私も今回このお話しをするにあたり、テキストを買い込んで全部内容をチェックしましたが、改めて基礎英語のレベルに驚きました。

現在NHKでは英語関連のラジオ講座を9つ用意していますが、発音の矯正のためには基礎英語1の教材を使います。内容が難しすぎるものや、文章が多いものは向いていないからです。TOEIC 800点以上であっても、発音矯正には基礎英語1です(きっぱり)。
では、具体的にどう発音を矯正するのか見てみましょう。