効果的だったユーザー事例について聞かせてください。
ペンシルバニア州では、膨大な数のアプリケーションをセキュアに管理しながら、社員、ビジネスパートナー、顧客に対してサービスを拡大していかなければならないと考えていました。さらに、レガシーシステムからウェブシステムに移行していくことも必要でした。
しかしその一方で、こうした課題に十分に対応できるIT投資のための予算がないという課題を抱えていました。これは、数多くの企業が抱えるセキュリティ上の課題の典型的なものといえます。
そこでペンシルバニア州では、CA Identity Manager r12を採用することで、アプリケーションのオンライン化やプロビジョニング、デプロビジョニングを容易かつ効率的に行うことを可能にしています。これにより、IT投資を低減しながらアプリケーションへのアクセスを拡大することもできました。
今後の方向性について聞かせてください。
今後、セキュリティ分野で注目しているのは「SaaS」と「仮想化」です。この2つのテクノロジは、今後のCA製品に大きな影響を与えるでしょう。SaaSと仮想化への対応は、個々の製品で対応するのではなく、統合化された製品群でサポートしていきます。
まだ進化の途中ですが、SaaSと仮想化には関連性があります。現在の企業システムには、自社開発システム、パッケージアプリケーション、SaaSなど、さまざまなシステムが存在しています。同時に、レガシーシステム、オープンシステム、ウェブ環境などのインフラは、仮想化される方向へと向かっています。
SaaSや仮想化は、業種別のバーチカルなスタックへと向かっていますが、セキュリティ管理ソリューションも同様の取り組みが必要になります。すなわちハイブリッド環境ですが、システム環境が複雑であればあるほど我々にとって大きなビジネスチャンスが生まれるでしょう。